ハードウェアシンセサイザーをVSTプラグインのように扱える?
スウェーデンの人気ハードウェアシンセメーカーElektron が発表したOverbridgeは、ElektronのAnalog Four/Analog Keys/Analog Rytmをコンピューターと接続しプラグイン・シンセ(VST・AU)として扱うことができるようになるものだ。それもUSBケーブル一本で、ElektronのアナログサウンドをDAWソフトウェアに入力することができる。また、DAWソフトウェアのプロジェクトをロードした時にはElektronハードウェアのセッティングも同時にリコールされるなど、便利な機能が山盛りだ。
アナログシンセシザーがコンピューターと融合?というと一瞬混乱をしてしまうところでもあるのだが、そこがElektronの技術のすごいところなのだ。Musikmesse 2015ではAnalog FourとAbleton Liveを使ったデモンストレーションが行われていたが、全くストレスを感じさせない操作の様子に驚かされた。
さらにエディターの開発も進められており、これによってDAWソフトウェアからオートメーションの操作も楽に行えるようになる。
2015年5月からはこのOverbridgeのパブリックベータテストが行われる。ベータバージョンでは以下の機能が搭載される。
- CoreAudio / ASIO / WDM sound card functionality
- Multi-tracking via single USB
- Overbridge Control Panel
- Analog Four/Keys/Rytm plugins
- VSTi plugin format
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Parameter automation
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Kit/Sound editing capabilities
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Sequencing via DAW – “Analog VSTi”
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Elektron sequencer sync to DAW
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Multiple Elektron units support
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Mac and Windows support
2015年夏にリリース予定されているOverbridge バージョン1.0では以下の機能が搭載予定
- AU plugin format
- Total recall of machine state
- Analog Rytm sample management
- Analog processing via plugin
さらに2015年秋にリリース予定されているバージョン1.1では以下の機能が搭載予定
- Librarian
- Pattern/Song editing
すべてのハードウェアマシンがコンピューターとこんな融合をしてくれたら良いのに、、と、ふと思ってしまったが、まずはElektronの結果を楽しみにしておきましょう。あ、OctatrackやMachinedrum への対応は今のところ予定されてないようです。これらのユーザーは投書攻撃でしょう。