traktor28

 

先週末Native Instrumentsはコミューニティ・フォーラム内でTRAKTOR (SCRATCH) PRO のメジャー・アップデート・バージョン2.8 の詳細についての書き込みを行なっています。TRAKTORユーザーにとってはとても重要なアップデート内容となっています。現在TRAKTOR 2.8はベータテストの段階を終え、ファイナルテストの段階に入っているとのこと。リリース時期、待望のSTEMSへの対応時期に関する書き込みは行われていません。

 

1.64-Bit アーキテクチャー

現在のTRAKTORのバージョンではコンピューターRAM最大で2GBまでにしかアクセスできないのですが、TRAKTOR 2.8 では可能な限りのRAMにアクセスできるようになります。これによってTRAKTORのプレイバック・キャッシュが増大し、たくさんの音楽ファイルを使った際のパフォーマンスが確実に上がります。特にRemix Deckそれから来るべきSTEMSファイルの再生がスムーズに行われるようになるはずです。(Windowsユーザーの場合はちょっと事情が変わってくるようです。)

 

2. マルチプロセッサー・モードの改善、オーディオパフォーマンスの向上

TRAKTOR 2.7.0以降で発生していたマルチプロセッサー・モードの問題が大きく改善されているようです。特にオーディオ・パフォーマンスが向上しているとのことです。

 

3. デッキフレーバーの自動変換

トラック・ファイルやRemix Setをデッキにドラッグするだけで、デッキが自動的に対応デッキに変わるという便利機能。これまではKONTROL S8 のみの機能だったようですが、ソフトウェアでの対応も行われます。

 

4. パラレル・オーディオ・アナライズ

TRAKTORで新しいトラックを読み込むと自動的に分析を始めテンポやキーや波形などを表示してくれるわけですが、これまでのバージョンでは1曲1曲ごとに分析を行い、何気に時間がかかり、ちょっとストレスを感じていたことは事実です。最新バージョンでは一度にたくさんのトラックの分析ができるようになるオプションを搭載し、これまでのおよそ3倍の速さでの分析が可能になるとのこと。とはいえかなりのパワーを使うようなのでライブ最中の使用はおすすめできないとのことです。

 

5. KONTROL D2対応、MIDIコントロール対応、タッチストリップ

間もなく発売開始(5月4日)するKONTROL D2 への対応。

D2そしてS8のおおきな特徴である『タッチストリップ』の振る舞いが変わってくるようです。これまではシフト+タッチストリップ=トラックポジションを移動するためのシーク機能だったわけですが、TRAKTOR2.8 からはスピン、スクラッチを行うことができるようです。

また、KONTROL S8とD2がMIDIアウトに対応するようになり、たくさんのフェーダーやノブを使い、他のソフトウェアやハードウェアにMIDIメッセージを送ることができるようになるとのことです。

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6. パイオニアCDJ-900NXSと XDJ-1000 との統合

TRAKTOR 2.8はパイオニアCDJ-900NXSと XDJ-1000へのHID サポートを開始します。詳細は書かれていないのですが、おそらくCDJ-2000と同様の対応となることでしょう。XDJ-1000のタッチスクリーンへはどのようなサポートが行われるのか期待したいところです。

XDJ1000
7. Rane MP2015 Scratch Certification
話題のロータリーDJミキサーRane MP2015への正式サポートが開始となります。MP2015に接続したターンテーブルやCDJを使いタイムコードの送受信をおこなうことができるようになり、TRAKTOR SCRATCH の豪華なシステムが出来上がります。MP2015をオーディオ・インターフェイスとして使うことができるようになるのもメリット。かなり羨ましいセッテングかもしれません。

 

rane2015

 

NI ユーザーフォーラム Official update satus TRAKTOR(SCRATCH) PRO 2.8

 

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