価格$9のコンピューターが世にお目見えするという。名前はC.H.I.P.。アメリカ・CA州のNext Thing Co.というプログラマー+アーティスト集団によるスタートアップで、クラウドファンディングKickstarterに登場している。
C.H.I.P.はクレジットカードよりも小さなデバイスでありながらもパワフルなスペックを誇る。1Ghz R8 ARMプロセッサ、512MB RAM、4GBストレージ(eMMC)、マイクロ・コンピューターでもっとも有名なRaspberry Pi よりも断然パワフルということになる。
ゲーム、ウェブサーフィン、写真やビデオの編集もでき、データそのものもこのデバイスにセーブできてしまう。USB、マイクロUSBポート、マイクin.out 端子付き、WifiやBluetooth にも対応、モニターディスプレイとの接続端子も用意されている。Bluetoothを使えばコンピューターキーボードやマウスとの接続も可能、USBポートにMIDIキーボードを接続すれば立派なシンセサイザーにもなるわけだ。
数十種類のゲーム・ユーティリティ・エンターテイメント系アプリがプリ・インストールされているほか、オープソースのコミュニティーによって数千のアプリが準備されるとのことだ。(上のような画像が出回るということは音楽アプリの登場にも期待が持てるのではないだろうか)
C.H.I.P.は基盤がむき出しの状態になっているのだが、PocketC.H.I.Pというボックスを合体することによって4,3インチのスクリーン、フルキーボード、エクストラバッテリーが追加されることになる。
とにかく一番驚かされるのはこのスペックにして$9という値段だ。MAKE MAGAZINEの記事によると、C.H.I.P.は中国のモバイル用チップ製造メーカーAllwinnerとの提携を組んでいるとのことでこの価格が実現するとのことだ。
クラウドファンディングの終了までまだ26日の時間が残されているのだが、目標金額$50,000を優に超える資金を獲得している模様。正式な製品の発送は来年度の5月を予定しているそうだ。
シンセサイザー自作派の方は是非チェックしてみてはどうだろうか。
[…] ■たった$9のコンピュータ、C.H.I.P. クラウドファンディングに登場 | いっかい/ikkai クレカサイズのPCでPCシンセか! […]