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アメリカ西海岸の楽器メーカーTangibleは、アルペジオに特化したコンパクトなマシンArpeggioのプロジェクト資金獲得のため、クラウドファンディングKickStarterでキャンペーンを開始しました。目標金額は$85.000。かなり高めの設定金額ですが、キャンペーン開始からほんの数日ですでに35%ほどの目標を突破しています。

 

 

Arpeggioはアルペジエーターとシーケンサー機能を使い、内臓するバーチャルアナログ・モノシンセサイザーを使ってパターンを作ったり、演奏することができるマシンです。本体にはスピーカーを内臓し、ACバッテリー/電池での駆動が可能です。

アルペジエーターという機能自体はかなりクラシックで、70年代80年代初期の電子オルガンの自動伴奏用機能としてよく見かけました。それからしばらく見かけなくなってはいたものの、ここ数年のエレクトロニック音楽の盛り上がりと共に再び注目を浴びるようになり、最近ではDAWソフトウェアのMIDIプラグインとして、アナログシンセサイザーの自動パターン演奏機能として目にすることが多くなりました。

このArpeggio の面白いところは、アルペジオパターンの作成に特化しているところです。プレイ最中でもパターンを作ったりセーブすることができ、合計で512のパターンをセーブできます。プレイ中にパターンのピッチを変えたりトランスポーズできるのはハードウェアマシンならではの特徴で、演奏が楽しくなる機能です。

外部MIDI音源やソフトウェアシンセと接続することも可能で、MIDI IN/OUT、CV/Gate、USB、Bluetoothといった豊富な接続端子が用意されています。

 

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Arpeggioには専用アプリが付属し、パターンのエディットやシンセパッチのエディットを行えたり、データの管理が行えるようになります。Arpeggio本体との連携がうまく図れている点はかなり好印象です。

  • bluetooth またはUSB接続
  • バックアップ(シーケンサー、ソング、セット、アドバンスシーケンスセッティング、MIDI/IOセッティング、シンセパッチ、パラメーター値)
  • Arpeggio 作ったシーケンスのエディット
  • Arpeggio 作ったシンセパラメーター、新しいシンセパッチの作成、アップロード
  • シーケンス、ソング、スタンダードMIDIファイル、その他のフォーマットでエクスポート
  • Bluetoothを通じてArpeggio本体とのデータシェア(シーケンス、ソング、セット、シンセパッチ)
  • ファームウェアのアップデート
  • クロスプラットフォームアプリケーション(iOS、 Android、 OSX、 Windows)

 

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クラウドファンディングKickStarterでArpeggioを入手できる最低出資額は現在のところ$179ですが、もし本気で入手したい場合はかなり急いだ方がよいかもしれません。出荷開始は2016年4月を予定しています。

 

 

 

 

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