Native Instruments はフラッグシップソフトウェアREAKTORのアップデートバージョンREAKTOR 6 をリリースしました。REAKTOR 5 のリリースは2005年、つまり10年ぶりのメジャーアップデートということになります。
REAKTORはグラフィカルな統合開発環境(ビジュアルプログラミング言語)で、音響合成、音響効果、数式処理などを、あらかじめ用意されたモジュールを組み合わせることによって、視覚的に構成できるソフトウェア。言ってみるならREAKTORはNative Instruments のブレーンのようなもので、このソフトウェアがベースとなって数々の優秀なソフトウェア(MOLEKULAR、ROUNDS、POLYPLEX、KONTOUR、MASCHINEのDrum Synth、TRAKTORのエフェクター、など)が誕生してきました。
今回のアップグレードのハイライトとなるのが、「BLOCKS」という新機能。ハードウェア・モジュラーシンセをいじる感覚で、およそ30種類のコンポーネントをパッチングして独自のシンセ構築することができます。BLOCKの種類はオシレーター、フィルター、エフェクト、モジュレーター、シーケンサーなど、中にはBento Box(弁当?)という万能モジュールがあったり、Native Instruments MONARKのオシレーターやフィルターのコンポーネント、ROUNDSのエフェクトコンポーネントなども用意してあります。BLOCKの詳細はこちらよりどうぞ。
所詮ソフトウェア、されどソフトウェア。REAKTOR 6 はならばCPUが許す限りいくつでもモジュールをつなげることができるので、ハードウェアでは決してできない実験を行えるところが大きな魅力です。さらにもっと深くまで追求したい時には、このBLOCK自体をデザイン作成することができます。または、REAKTORユーザーフォーラムに公開されるBLOCKS をダウンロードすればREAKTORライブラリーをさらに充実させることができます。REAKTORの可能性は無限大なのです。
13インチや15インチのラップトップコンピューターではスペースがたりない!!と思ってしまいますが、そこは目を細くして頑張りましょう。もし大型スクリーンを使ったなら、それはそれはゴージャスなモジュラー環境が出来上がるのではないでしょうか。
また、REAKTOR 6 はこれまでのユーザーにとってもありがたい機能向上が図られています。Bundle Wires、Scoped Busses、Table FrameWorkという新機能によってワークフローが向上と、コアレベルでのサンプリングパワーが向上するとのこと。このあたりはまた追って、報告します。まずは新機能BLOCKを使ってモジュラー漬けの週末を楽しみましょう。
REAKTORの通常価格も大幅に下がりましたね。様々な値段設定があるのも親切です。
REAKTOR通常 価格199ユーロ
REAKTOR2~5からのアップデート価格99ユーロ
クロスグレード(KOMPLETE KONTROL S25/49/61、MASCHINE 2 ソフトウェアから)価格99ユーロ
エデュケーショナルバージョン 価格99ユーロ