噂は本当でした。コルグは37鍵の4ボイス・ポリフォニックアナログシンセ Minilogue を1月下旬よりリリースすることを正式に発表しました。市場予想価格は¥55.000前後となります。
Minilogueは、4ボイスのアナログエンジンに、16ステップのシーケンサー(ポリフォニックノート+モーションシーケンス付き)やアルペジオやディレイ・エフェクトを搭載したシンセです。厳密にはオシレーター部とディレイのフィードバック部がアナログ、残りはデジタルということになります。ディレアイの遅延素子以外は全てアナログです。
Minilogueの主な機能
- 新開発の4 ボイスのアナログ・シンセサイザー回路。(2VCO、1VCF、2EG、1VCA、1LFO)(ディレイエフェクト付き)
- フル・プログラマブル仕様で、200 のプログラムをメモリー可能。(100のプリセットと100のユーザープログラム、8つのフェイバリットプログラム登録可能)
- 4 ボイスを柔軟に組み換えられるボイス・モード
- オートメーション可能な16ステップ・ポリフォニック・シーケンサー(モーションシーケンス機能付き)(オーバーダブ可能なリアルタイムREC、鍵盤を順番に引くだけで打ち込めるステップREC)
- 波形を視覚的に表示するオシロスコープ機能(有機ELディスプレイ搭載)
- アルミとウッドによるタフでスタイリッシュなボディ(2mm厚のアルミニウム製フロントパネル、ウッドリアパネル)
- シンクすることで他のグルーブマシンとセッション可能(USB端子、MIDI端子、VOLCAやSQ-1などでもおなじみのシンク端子)
- スリム鍵盤、ベロシティ対応
ここ10年のことでしょうか、世界的にアナログシンセブームが再燃し、コルグはMS-20やArp ODYSSEYをはじめとする歴史的なシンセサイザー名機の復刻や、VOLCAやMONOTRONなど低コストのガジェット系シンセに力を注ぎ、大きな注目を集めてきました。そういった意味では、新開発であるMinilogueはコルグ・アナログシンセ分野にとっての大きな方向転換です。
驚くことは、パラフォニックではない、本物の4ボイスのアナログシンセが5万円台でリリースされるということです。
例えばアメリカの名門シンセメーカーDSIは2005年に4ボイスPoly Evolverをリリースしています。Evolverはその後、ポリシンセファンならば誰もが憧れるProphet 12、Prophet 6 へと続くわけですが、価格が2000ドルを超えたこともあり、マス市場向けの製品とは言い難いものがありました。そういった意味では、Minilogueにとっての格好の比較対象は、Prophetの格安バージョンMopho x4 なのかもしれません。でも格安とは言っても1.100ドルというタグが付いているわけです。
つまり、55.000円のMinilogueはアナログポリフォニックシンセの価格革命。幅広い音楽ファンが手にできるシンセとなるに違いありません。
>厳密にはオシレーター部とディレイのフィードバック部がアナログ、残りはデジタルということになります。
え?どういう事でしょうか?混乱してます。
>厳密にはオシレーター部とディレイのフィードバック部がアナログ、残りはデジタルということになります。
間違いじゃないでしょうか?
ディレイの遅延用メモリーICがデジタルのPT2399とかを言ってるんだと思います。
midiと電子制御周りは専用のIC
2VCO、1VCF、2EG、1VCA、1LFOはすべてアナログのはずです。
ご指摘ありがとうございます。
ななしさん、ありがとうございます!