ドイツ・ベルリンで開催中のCTMフェスティバル。2月1日にはNative Instrumentsベルリン本社において「HackLab/Proto-electronic Music, Post-digital Sound」と題し、アーティストgamut.incによるプレゼンテーションが行われた。
gamut. incのプロジェクトは、Ableton+Max for Liveで開発したアルゴリズムを使い、ドラム、パーカッション、バンジョー、オルガン、カリヨンといった伝統的な楽器を自動演奏させるものだ。例えば、オルガン(フィスハルモニカ)は掃除機のような装置によって空気が送られ、電気の配線盤のような装置によってピッチが操作される。バンジョーには3本のボトルネックが付けられ、スライドのような演奏からリズミカルな演奏までを行う。カリヨンは、日本人の私にはほとんど馴染みのない楽器だが、長細いトライアングルのようなメタルが10本ほど吊るされ、振動によって繊細な音を作る。
コンピューターでアコースティッック楽器を演奏できるなんて、本当に贅沢で素敵なことだ。日本的に言うのなら三味線と太鼓と笛といった感じであろうか。もしそんなプロジェクトがあるのなら、ぜひ参加させてもらいたいと思う。