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ドイツ・ベルリンで開催したSuperbooth 16 にて、ポーランドのメーカーPolyendはドラムロボットPRECを展示しました。PRECはMIDIに対応するドラム演奏装置で、DAWやハードウェアシーケンサーで作ったシーケンスパターンを本物のアコースティックドラムに演奏させることができます。

PRECは実際にドラムに取り付ける3本のアームと、MIDIデータを転送するコンバーターがセットになった製品です。

アームは35cmほどの長さ、その先には野球ボールほどの大きさの球が付いています。球の中心からは木製の栓のようなものが飛び出し、この部分がドラムを叩く仕組みになっています。アームの重さは意外に重いので、これをしっかりと装着するための装置は別途必要になります。球とドラムの表面の間隔は6mm。この間隔がきちんとしないと演奏もうまくいかないようです。

 

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PRECはMIDIを使って操作します。例えばDAWソフトウェアのシーケンスパターンをその通りに演奏してくれます。ベロシティーに対応しているので強弱をつけることもできたり、かなり細かいパターンであったり、急激なテンポの変化やスイングにも対応します。またはMIDIキーボードやMIDIドラムパッドを叩いてもリアルタイムで反応します。

Superboothの会場では、Ableton LiveをマスターにしたPRECとVeromaアナログドラムマシンの同期演奏を行っていました。またM-AudioのTrigger FingerPro(ドラムパッド)を叩きレイテンシーの具合を試させてもらいましたが、これがかなりタイト。レイテンシーによる不快感はほとんど感じることがありませんでした。

 

かなり正確なドラムプレイを行うPRECなのですが、ハイハットを開いたりシンバルをミュートするような動作はできません。もしアームが前後に動くようになって、ドラムのヒットポジションなどを変えることができるようになればさらに面白いでしょうね。シンバルに取り付けた場合はどうなのでしょうか?跳ね返りでPREC がひっくり返ったりしないのかと言う心配はあります。

例えばキーボーディストの人で、本当にアコースティックドラムのサウンド好きな人だったらば、最高のドラムマシンとして使えるに違いありません。

PRECの価格は、アーム3本セットが1199ユーロ、アーム2本セットが999ユーロ、アーム1本が799ユーロ、まもなく販売開始。

公式HPにはまだ機能詳細が公開されていませんが、もうしばらくお待ちをとのこと。MusikMesseにも出展予定。

 

Polyend

 

 

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