Bitwig Studioの大型アップグレードバージョン、Bitwig Studio 2が2017年2月28日にリリースされます。価格は$399/€379。アップグレード価格は$169/$159。2016年12月10日以降に購入したBitwig Studio 1 は無償アップデート可能となっています。
モジュレーション・パラダイス
Bitwigの特徴というとモジュレーションの自由度の高さにありますが、Btwig Studio 2はこのコンセプトが大幅に強化され、モジュレーションの自由度はさらに広がります。簡単に言うのなら、プラグイン(インストゥルメント、エフェクト、サードパーティ製)やシステム内のすべてのパラメーターに対してモジュレーションソースを付け加えることができるようになり、サウンドデザインの可能性が大きくアップします。Ableton LiveとMax for Liveのような関係といえばわかりやすいのかもしれませんが、Bitwig 2 の場合はすべてネイティブ環境で処理できることに大きなアドバンテージを持ち、操作はシンプルで、Maxほどのプログラミングスキルも必要としないとのこと。Ableton Liveとの差別化が大きく図られています。
モジュレーションソースとして24種類のモジュレーターを搭載。ビートシンクLFO、オーディオサイドチェーン、ステップシーケンサーやX-Yパッドを使ってパラメータをモジュレートするツールなど種類は様々です。これらをプラグインのモジュレーター・スロットにドラッグするだけで、デバイスをカスタマイズできるわけです。モジュラーシンセほど複雑ではないところが特徴と言えそうです。
Bitwig Studio 2 その他の新機能
- 新しいデバイス スペクトラムアナライザー、フェーザー、ピッチシフター、ノートエコー、マルチノートツリーモンスター(リングモジュレータ?)など
- ハードウェアコントロール機能の向上、3つのデバイスが追加 MIDI機能が向上し、同期やノートタイミングの精度が向上。オーディオインターフェイスのアウトプットを経由してアナログシンセやモジューラーシンセにCV信号の出力が可能に。
- デバイスのアップデート Polysynth
- フェードとクロスフェード アレンジ内のオーディオクリップにフェードとクロスフェードの書き込みが可能に。(画像下)
- VST 3のサポート VST3についてはこちらを参照
- リモートコントロール デバイスマッピングとマクロノブの大幅改良。これ要チェック(画面下)
また今回のBitwig Studio 2 の発売に合わせ、12 Months of free upgradeという新しいライセンスモデルが導入されます。無償でフルサポートを受けれるのは1年以内、1年後にはサポートが切れますがライセンスはそのまま継続、サポートは任意で更新できるとのこと。詳しくはBitwig公式 HPもしくは日本代理店Dirigentよりどうぞ。