AppleのLogic Pro X のバージョン10.3がリリースされました。正規ユーザーはいつものようにApp Storeより無償アップデートをおこなえます。
Logic Pro X バージョン10.3は、昨年末に発売となった新型MacBook Pro上位モデルの特徴となるTouch Barに対応し、ここからプロジェクト全体を見渡すことができたり、ボリュームの調整、またはピアノ鍵盤を表示してソフトウェア音源を演奏するようなことができるようになります。
もう一つの目玉機能は、スイッチ一つでiOSバージョンのGarage Bandとデータを共有できるようになったことです。GarageBand側で新しいトラックを付け足した場合にはiCloudが同期し、スタジオに戻ったときにLogic Proで作業を続行できます。これまでのようにバウンスを何回もしたり、重たいファイルをメールで送信するような作業から解放されることになります。
また、これに合わせiOSバージョンのGarage Bandバージョン2.2もリリースされました。Alchemyを搭載!
Logic Pro X 10.3の新機能
MacBook ProでTouch Barをサポート
• タイムライン概要でプロジェクト全体を一目で確認、移動可能
• 選択したトラックのSmart Controlの調整で音源やエフェクトのサウンドを微調整
• ピアノの鍵盤またはスケールモード付き音楽キーボードを使用してソフトウェア音源を演奏/録音
• ベロシティとノートリピートを制御中にドラムパッドをトリガしてビードを作成
• カスタマイズ可能なキーコマンドのセットを使用して、よく使うショートカットにアクセス
インターフェイスをアップデート
• インターフェイスが明るくなり、様々な照明状態で文字の読みやすさが向上
• 新たに24色が追加されたカラーパレットでリージョン、トラック、およびノートにラベル付け
• すべてが表示された状態のままにできる横方向の自動的な拡大
• 新しいリージョン編集ではトリミング中のオーディオファイル全体に波形を表示
オーディオ制作
• “代替トラック”を使用して、トラックのリージョンおよび編集の異なるプレイリスト間での作成と切り替えが可能
• “選択ベース処理”を使用して、エフェクトプラグインの任意の組み合わせを選択したオーディオにレンダリング
• 本格的なステレオパンにより、ステレオ信号のより正確なコントロールと個別の操作が可能
• 複数のリージョンに同時にフェードを適用
• 64ビットの集約エンジン
• 192の追加バスを使用
追加機能
• “GarageBandに送信”オプションにより、iPhoneまたはiPadからiCloud経由でLogicプロジェクトへの新規トラックの追加が可能
• MIDIプラグインを使用してプラグインパラメータを独創的にコントロール
• ソフトウェア音源をサイドチェーンソースとして直接割り当て
• MusicXMLファイルのインポート