SteinbergのiOS DAWアプリCubasisのバージョン2.4がリリースされました。本アップデートの目玉は「AU MIDIプラグイン」がサポートされたことです。普通AUプラグインというとプラグインシンセやプラグインエフェクターを思い浮かべることが多いですが、このAU MIDIはMIDIの入力にエフェクトをかけることができるもので、代表的なもので言ったらアルペジエーターだったり、鍵盤一つでコードを弾けたりするようなコードエフェクトなど、Ableton Liveなどにはすでに搭載されている機能です。Cubasis4.2のトラックパネルには新しくMIDI Effectsの欄が追加され、ここをタップするとサードパーティ製のMIDIエフェクターを選択できるようになります。
ではどんなAU MIDIエフェクトが発売されているのか調べ始めてみたのですが、実際のところ、ほとんど何も発売されていません。でも唯一目についたのがRozeta Sequencer Suiteという製品だったので、これをさっそく買って試してみました。
Rozeta Sequencer Suiteは9種類のMIDIエフェクターがパッケージされた製品です。たとえばBasslineというエフェクトはアシッドベースラインをさらっと作れるモノシーケンサー、X0Xエフェクトはいわゆる808系のドラムマシン用シーケンサー、XYエフェクトはシンセのMIDI CCをコントロールできるKaossPad系エフェクター、Rhythmエフェクトはポリリズムをさらっと作れるシーケンサー、そのほかアルペジエーターやLFOなど。ピアノロール入力ではなかなか作れないクールなパターンを一瞬にして作れてしまいます。
Cubasis 2.4のもうひとつの新機能は、iOS 11から加わった新アプリ「ファイル」をサポートしたことです。これまでもCuasisはiCloudやDropBoxなどファイル共有に関してはいろいろと充実してはいましたが、この「ファイル」サポートによって本家Cubaseとのファイル共有、サンプルやループなどオーディオファイルの共有がとっても楽になります。
詳しくはCubasis 2.4紹介ビデオをどうぞ。