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ROLANDは1983年のドラムマシンTR-909のプラグインソフトウェアをリリースしました。本ソフトウェアはRoland Cloudバージョンとしてリリースされたもので、個別には販売されません。Roland Cloudは月額2265円(年間23100円)払うことによってROLANDのプラグインソフトウェアを通常のプラグインと同じように使えるようになるサブスクリプション方式のサービスで、現在カタログにはおよそ30のプラグインが用意されています。先月はTR-808のプラグインソフトウェアが追加されたばかりです。SH-101もある、SH-8もある、JD-1080もある、JUNOもJUPITERもある、かなりの充実度です。

 

CloudバージョンのTR-909は、オリジナルマシンにはない16ステップシーケンサーを装備し、パターンを視覚的に把握できるのがとても便利です。また一つのパターンから8つのパターンバリエーションを作れるのでトラックの組み立てがとても簡単です。フラム・サブステップ入力を使えばダブステップのような3連ビートにも迅速に対応できます。また各インストゥルメントごとにステップ数とシャフル値を設定できるので、ポリリズムのような実験的なビートも迅速に作ることができます。さらに、先ごろ発売されたばかりのハードウェアドラムマシンTR-8Sと連携し、パターンの共有や、TR-8Sからのコントロールが可能になります。

DAWとの連携においても一通りの機能が揃っています。各インストゥルメントを個別のアウトプットにルーティングしたり、MIDI CCを使ってパラメーターを細かく操作することもできます。またパターンA〜HのMIDI情報およびAUDIO情報をDAWの画面にドラッグ&ペーストできる機能が付いています。これはNI MASCHINEなどにも装備されている機能ですが、トラックのアレンジの際には本当に役立ちます。

 

1.バリエーションパターンA〜HをDAWにドラッグ&ペーストできる。 2. Ableton Liveのエンベロープボックスを開くとTR-909のMIDI CC対応のパラメーターが表示される。

1.バリエーションパターンA〜HをDAWにドラッグ&ペーストできる。
2. Ableton Liveのエンベロープボックスを開くとTR-909のMIDI CC対応のパラメーターが表示される。

サウンド面ですが個人的にはとても満足しています。特にハイハットやシンバルやスネアは「これぞ本家による本物のクローン!」と唸らせてくれます。

 

 

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