8月17日、ドイツの首都ベルリンで「Rave The Planet」が開催されました。この野外テクノパーティーは、1989年に始まった伝説的な「Loveparade(ラブパレード)」の精神を受け継ぐイベントです。大型スピーカーを搭載したフロートが大音量の音楽を流しながら進む中、およそ20万人の参加者たちがスパンコールや羽根のボア、露出度の高い服など、思い思いの装いで行進し、ベルリンの象徴であるブランデンブルク門周辺は音楽とダンスで賑わいました。

「Rave The Planet」は単なる音楽イベントではありません。主催者側は、このイベントを「文化政治的なデモンストレーション」と位置づけ、エレクトロニック音楽やクラブ文化の、社会的、文化的価値を主張しています。今年のモットー「LOVE IS STRONGER」は特に重要な意味を持っており、COVID-19パンデミック、社会の分断、政治的極端主義、戦争など、近年の困難な状況を踏まえ、人種差別、性差別、能力差別、クィアフォビア、反ユダヤ主義、宗教差別、年齢差別など、いかなる差別をも排除した愛と団結の力を強調しています。

「Rave The Planet」は、テクノ音楽、ストリートカルチャー、そして文化的表現が交差する、現代のベルリンを体現するイベントです。音楽の楽しさだけでなく、文化の多様性や表現の自由を祝福する、ベルリンの都市文化を象徴する一大祭典となっています。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です