ドイツのユーロラックメーカーNeutral Labsが、「シーケンス型マルファンクションジェネレーター」Scroogeをリリースしました。「マルファンクション」とは辞書的には「不具合」や「機能不全」を意味し、Scroogeが生み出すサウンドの不安定さや予測不能さを端的に表しています。
Scroogeは、特殊な回路構成による5つのアナログボイスを搭載し、それぞれに独立したボリュームコントロールと2つの追加パラメーターを備えています。重低音の効いたキックドラムや歯切れの良いハイハット、金属的なスネアサウンドなどの表現も可能ですが、Scroogeの真骨頂は、グリッチノイズやレコード風のノイズ、ディストーションがかかったような唸り音といった独創的なサウンドです。
特にユニークなのは、これらのボイスが専用の電源を必要とせず、シーケンサーの制御信号からエネルギーを引き出すことで、自然で不安定なサウンド質感を生み出す点です。
他のノイズジェネレーターとは異なり、Scroogeはステップシーケンサーを備えています。このシーケンサーは、5つのボイストラックと2つのモジュレーショントラックをサポートし、最大64ステップ、さらに最大32パターンをチェーンするソングモード機能を搭載。ライブパフォーマンスで活用できるよう、ランダムにパターンを変化・生成するアルゴリズムジェネレーターも備わっています。さらに、ステップごとのパラメーターロックやマイクロタイミングといった機能により、スタジオのジャムセッションや音楽制作においても幅広い表現ができます。
Scroogeの実力をもっと知りたい方は、下の動画をチェックしてみてください。Scroogeの特徴と魅力が伝わる素晴らしい解説動画です。(英語)
Scroogeは、豊富なCV・オーディオ入力、ボイスのトリガー用ポーク入力、MIDIや同期接続などを備えており、モジュラーシステムに簡単に組み込むことができます。個性的で実験的なインダストリアルサウンドを求める方にとって、Scroogeはインスピレーションを掻き立てるサウンドジェネレーターであり、パフォーマンスマシンとしても活用できるでしょう。
Scroogeは、豊富なCV・オーディオ入力、ボイスのトリガー用ポーク入力、MIDIや同期接続などを備えており、モジュラーシステムに簡単に組み込むことができます。個性的で実験的なインダストリアルサウンドを求める方にとって、Scroogeはインスピレーションを掻き立てるサウンドジェネレーターであり、パフォーマンスマシンとしても活用できるでしょう。
価格は、デスクトップ版のDIYキットが約389ユーロ、ユーロラック版が約339ユーロ、組み立て済みの完成品が約636ユーロとなっています。