イタリアのスタートアップ企業Artinoiseが、スマートフォンやタブレットをブレスコントロール対応の楽器に変えるUSB-Cアクセサリー「Zefiro」を発表しました。同社のRe.corderの成功を踏まえて開発された本製品は、誰でも手軽に管楽器の演奏を楽しめることを目指しています。Zefiroは現在、生産資金として約5,300ドルの調達を目指すKickstarterクラウドファンディングキャンペーンを通じて提供されています。キャンペーン早期支援者は22ユーロ(約24ドル)で予約注文できますが、一般小売価格は42ユーロ(約45ドル)になる予定で、出荷は2025年2月開始予定です。さらに、より表現力豊かな演奏のための加速度センサーを追加したProバージョンも39ユーロ(約42ドル)で提供されています。
一見USBフラッシュドライブのように見える驚くほど小さなデバイスですが、その中に革新的な音楽テクノロジーが詰め込まれています。片側から優しく息を吹き込むだけで、小学校で使用したプラスチック製リコーダーよりも簡単に、フルートやサックス、さらには弦楽器まで、様々な楽器サウンドを表現力豊かに演奏することができます。本体には唇圧センサーと気圧センサーが搭載され、演奏者の「息の強さ」を繊細にキャッチ。付属のiOSとAndroid向けモバイルアプリと連携することで、多彩な楽器の演奏を楽しむことができます。
さらに、Zefiroは標準的なMIDIウインドコントローラーとしても機能します。デスクトップやラップトップのDAWソフトウェアと接続すれば、プロフェッショナルな音楽制作環境でも活用可能。表現力豊かなリード演奏に最適かもしれません。
主な特徴
- USB-C接続の小型ブレスコントローラー
- 息を吹き込むだけで様々な楽器音を演奏可能
- スマートフォンアプリと連携(iOS/Android対応)
- 標準的なMIDIコントローラーとしても使用可能
価格と発売時期
- 早期予約価格:22ユーロ(約3,600円)
- 通常価格:42ユーロ(約6,900円)
- Proバージョン:39ユーロ(約6,400円)※加速度センサー搭載
- 出荷開始:2025年2月予定
小さくてポケットに入ってしまうサイズ、さらにこれまでのブレスコントローラに比べればはるかに安値なところが大きな魅力です。
そしてさらに、演奏の可能性を広げる専用アクセサリーとして、ハーモニカホルダーのような「ヘッドセットホルダー」も用意されています。このホルダーとUSB-C延長ケーブルを使用することで、Zefiroをハンズフリーで演奏可能。両手が自由になるため、ギターやピアノなど、他の楽器との同時演奏も楽しむことができます。