心地よい冬の夜に響くような柔らかなドローンサウンド。そんな音楽体験を提供してくれる新しいシンセサイザーが、スウェーデンのNyström Instrumentsから登場しました。Crum Drumの開発で知られる同社が手がける「CRUM HUM」は、3ボイスのジェネレーティブシンセサイザーとして、アンビエントミュージックの新たな可能性を切り開きます。
CRUM HUMの特徴は、表現力豊かなタッチコントロールにあります。三角形の金属プレートを介して音量や音色を繊細にコントロールでき、常に進化し続けるメロディックでハーモニックなサウンドを生み出すことができます。
主な機能
- 3つのメロディックボイス
- ダイナミックなタッチコントロール:三角形の金属プレートは単なるトリガーではなく、音量や音色を表現豊かにコントロール可能
- メロディーとコード の自動生成とランダム化
- 12種類の調整可能なスケール(マイクロチューニング対応)
- エフェクト:ディレイ、リバーブ、ドライブ、LFO
- CV出力
- クロック入力
- MIDIとCCコントロール対応
豊富なサウンドエンジン
- 矩形波/ローパスフィルター
- 矩形波/ローパスフィルター
- 3種類のウェーブテーブル
- 2種類のFMシンセシス
- コードエンジン
- ベース/コード/メロディー(2つのバリエーション)
- ノイズジェネレーター
- カオティックでグリッチーなFMエンジン
ランダム化機能は特に緻密に作り込まれており、クロックパルスへの反応パターンを自由に選択可能。さらに、選択したエンジンによってトーンコントロールの動作が変化する仕様など、随所に開発者のこだわりが感じられます。
2024年12月発売予定で、価格は税抜き310ユーロ。スウェーデンのシンセメーカーの製品としては、比較的手の届きやすい価格帯に設定されています。
アンビエントミュージックやエクスペリメンタルなサウンドデザインに興味のある方にとって、非常に魅力的な選択肢となりそうです。