どうして80年代の空気に惹かれてしまうのだろうか。VHSテープ、カセットウォークマン、ハンディカム…少しざらついた映像や音に、なぜこんなにも心が動かされてしまうのだろうか。
そんな”あの頃”のサウンドを、iPhoneやiPadで再現できるシンセが登場しました。
その名も「King of VHS: VCR Synth」。AudioKitが手がけた、懐かしさたっぷりのLo-Fi系シンセアプリです。プリセットがものすごく秀逸に作られていて、ちょっと音を鳴らすだけで「Stranger Things」のサウンドトラックのようなシンセワールドが全開します。
AudioKit King of VHS:細部にまでこだわったヴィンテージサウンド
このアプリシンセは、バーチャルシンセシスとサンプル再生を組み合わせた構成になっています。内蔵されたサウンドライブラリには、約2,500種類の音色が収録。シンセは2レイヤー構成で、それぞれに独立したエンベロープ、フィルター、パン、チューニング設定が可能です。さらに、3基のLFOによる柔軟なモジュレーションで、サウンドに動きを加えることができます。シンプルながら便利なステップシーケンサーも内蔵しており、コレが効果抜群。
本格Lo-Fiサウンドを支えるエフェクト群
Lo-Fiらしいキャラクターの要となっているのが、内蔵のエフェクトセクションです。リバーブやディレイに加えて、ビットクラッシャー、ディストーション、そしてユニークな倍音フィルターなども搭載。古いハンディカムで撮ったホームビデオのような、懐かしさを誘うサウンドが手軽に再現できます。
リリース記念価格&スペシャルボーナス
リリース時点では、iPhoneおよびiPad向けにApp Storeで600円というお手頃価格で提供中。さらに購入者には、Teenage EngineeringのOP-1で制作されたサンプルパックやサウンドがボーナスとして付属。80年代、Lo-Fi好きの方にとっては新しい定番シンセとなるかもしれません。