Screenshot

Sonic AcademyのSonic Soundsシリーズから、革新的なリバーブ・プラグイン「Vela(ヴェラ)」が登場。現在、誰でも試せるオープンベータ版が公開中です。

「Vela」は、従来のコンボリューション(畳み込み)方式やインパルスレスポンス(IR)に依存しない、新しいアプローチを採用。ノードベース構造による柔軟なリバーブ設計と、グラフィカルなインターフェースによる直感的な操作性を両立したプラグインです。

 

従来とは異なるアプローチ

Velaでは、アーリーリフレクション(初期反射)とレイトリフレクション(後期反射)を個別にコントロールでき、密度やディケイ、ダンピングフィルターといったパラメーターを時間の経過に沿ってエンベロープで細かく調整することが可能。カーブを描くような操作で、滑らかで自然なリバーブテールを直感的に作り上げることができます。

さらに、Lexicon、Bricasti、TC Electronicなどの有名ハードウェア・リバーブのサウンドを、IRを使用せずアルゴリズムベースで再現。プリセットとして用いるだけでなく、そこから自由にサウンドを発展させていける柔軟性も備えています。

 

主な特徴

  • 視覚フィードバック付きのダッキング

  • ディエッサーも内蔵

  • プリ/ポストEQ(パラメトリック。ドラッグ操作対応/有効化が必要)

  • アーリー/レイトを個別設定可能

  • 密度やディケイを時間的に制御できるエンベロープ機能

  • ステレオ幅やディフュージョン、モジュレーションも調整可能

  • ビジュアル・フィルターコントロールや入力幅、シード、プリディレイ、アウトプットトリム

 

複数のリバーブ・エミュレーション搭載

  • TC Electronic VSS3

  • シドニー・オペラハウスなど実在の空間

  • Bricasti M7

  • Lexicon PCM 70、480L、224

  • FabFilter Pro-R

  • EMT 250

    など、名機から現代の人気プラグインまで幅広く網羅。ディレイ系もいくつか含まれています。

 

 

Velaは、リバーブの質感や広がりを細部までコントロールしたい制作者にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。クラシックなハードウェアの質感と、現代的な編集自由度を融合させたこのプラグインが、今後どのように進化していくのかも注目されます。

 

公式サイトで公開ベータ中/リリースも間近

現在、VELAはAUおよびVST3形式のパブリックベータ版として無料で配布中です。(Sonic Sound のアカウントを作る必要があります)ベータ版配布終了は4月30日。

製品版の正式リリースは今月末を予定しているとのことで、販売価格は未定です。

しかし、すでに公開されているサウンドデモからも、その高いポテンシャルがうかがえます。

 

ベータ版ダウンロード・情報はこちら

https://www.sonicacademy.com/beta_tests/vela

 

Tagged with:
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です