
音楽制作において“サンプルの使い方”は、サウンドの個性やグルーヴ感を決定づける重要な要素です。そして、そのサンプル編集の歴史を大きく変えたのが「ReCycle」。1994年にPropellerhead(現Reason Studios)から登場し、世界中のプロデューサーたちを虜にしたこの革命的ソフトが、なんと今無料でダウンロード可能になりました!
ReCycleとは?
ReCycleは、ループ音源を”スライス(分割)”して、テンポやピッチに縛られずに自由に扱えるようにする革新的なツールです。当時のサンプラー作業は非常に手間がかかり、音の編集は根気のいる作業でした。しかしReCycleは、自動でトランジェント(音の立ち上がり)を検出し、スライス単位で音を切り出すことで、そのワークフローを一変させました。
誕生から30年が経った今でも現役で使えるツールとして、多くのクリエイターから支持されています。特にReCycleが生んだ”REXファイル形式”は、Reasonはもちろん、他の多くのDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)でも標準対応しており、業界標準のサンプル形式として定着しています。

ReCycle 2.5の新機能と進化
最新バージョン「ReCycle 2.5」では、Apple SiliconとWindows on ARMに正式対応。これにより、最新のMacやWindows環境でも快適に動作します。さらに、細かなUI改善やパフォーマンス向上も加わり、より現代的な制作環境にフィットするようになりました。
そして何より嬉しいのが、今回から完全無料で配布されるということ。これまで89ユーロで販売されていたReCycleが、誰でも自由に使えるようになったのです。
Reasonとの連携が秀逸
ReCycleで作成したREXファイルは、Reasonの「Dr. OctoRex」デバイスにドラッグ&ドロップするだけで即座に使用可能。テンポを変えてもスライスが追従するため、自由自在なループ編集が可能になります。また、REXループをMIDIに変換してパートを再構築したり、不要な部分を除去するなど、創造的な編集が直感的に行えるのも魅力のひとつです。
自由度の高い音作りと実験的なアプローチ
ReCycleは単なるサンプル編集ツールではなく、音作りの発想自体を変えてくれる存在です。たとえば、16分音符単位でオートスライスした素材に対し、Reason内のPattern MutatorやQuad Note GeneratorといったMIDIエフェクトを使って、新しいビートパターンを作り出すことも可能。
また、各スライスにはEQ、エンベロープ、コンプレッサーなどの処理を個別に施すことができるため、ループ全体の質感を自在に調整することができます。フィルターやリバーブなどのエフェクトを加えることで、独自性のある音像を簡単に作り出せるのも大きな魅力です。
まとめ:今すぐダウンロードして、自分だけのサウンドを!
ReCycle 2.5の無料配布は、音楽制作をするすべての人にとっての朗報です。プリセットや既製品のループに頼るだけでは出せない、自分だけのサウンドを作る第一歩として、ぜひこのツールを手に取ってみてください。もちろん、ReCycleは真新しいツールではありません。むしろその逆で、今あらためて振り返ることで新しい使い方や発見が見つかる、“レトロだけど、何か新しい”感覚を呼び起こしてくれるツールのような気がします。
ダウンロードはこちら: https://www.reasonstudios.com