Erica SynthsとInfinite Digitsによるローファイ・サンプラー「Pikocore XL」が、2025年5月6日に発売されます。

オリジナルのPikocoreは、開発者Zack Scholl(Infinite Digits)によるDIYガジェットで、ポケット電卓のようなコンパクトな見た目と、Raspberry Pi Picoを使ったユニークな音作りが話題を呼びました。

そのPikocoreが、Erica Synthsの手で\”XL\”バージョンへとアップグレード。筐体はアルミ製に、インターフェースは演奏性を高めたレイアウトになり、よりライブでも扱いやすい仕上がりとなっています。元のPikocoreと機能自体はまったく同じ。DIYキットとして販売され、自分の手で組み立てて使う楽しさもしっかり残っています。

ビデオを見たところ、かなり盛り上がっている様子が伺えます。(下)

 

Pikocore オリジナル基板

オリジナルのPikocore。Raspberry Pi Picoを使ったDIYガジェットとしてスタートした

 

主な特徴

  • 最大8分間の8ビット33kHzモノラル・サンプル
  • テンポ同期(60〜300BPM)でスタッター、ゲート、リトリガーなどのエフェクト
  • レゾナント・フィルター、タイムストレッチ、ウェーブフォールディングなどのリアルタイムエフェクト
  • 8つのトリガーボタン、128ステップのシーケンサー
  • USB-Cまたは単4電池1本で駆動
  • Pocket OperatorとのSync対応
  • ファームウェアはオープンソースでカスタマイズ可能

 

開発者について

この製品の面白い点は、開発者Zack Schollの活動背景にもあります。彼はInfinite Digitsとして、オープンソース・プロジェクトやmonomeコミュニティへの貢献でも知られており、Pocket Operatorとの同期ハックやラズパイを使った音楽制作ツールなど、多くのDIY系ミュージシャンから注目を集める人物です。

また、Erica Synthsはラトビアを拠点とするモジュラーシンセメーカーで、ユニークかつ堅牢なデザインのEurorackモジュールやスタンドアロンの音楽機器を多数リリースしてきたことで知られています。LXR-02やBassline DB-01など、個性的な製品を通じて、電子音楽クリエイターに新たなインスピレーションを与えています。

 

価格と発売日

Pikocore XLは2025年5月6日発売予定、価格は160ユーロ(税別・送料別)です。

音もサイズも個性的なローファイ・マングラーを探している方には、ぜひ注目してほしいDIYキットです。Superbooth 25で展示されるとのことで、現地で音を出してみるのが待ち遠しい一台です。

Erica Synths

 

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