Bitwig Studioに対応する2つの注目ハードウェアが登場しました。
ひとつは、Melbourne Instrumentsによるタッチ&モーター式コントローラー「Roto-Control」
もうひとつは、Bitwigが自ら開発した初の純正オーディオインターフェース「Connect 4/12」です。

 

 

どちらもBitwig Studioとの高い親和性を前提に設計されており、ソフトとハードを自然に結びつける制作環境が実現します。

 

Roto-Control:直感的に操作できる高機能コントローラー

Melbourne Instrumentsの「Roto-Control」は、見た目も機能もかなり魅力的なハード。高解像度のディスプレイ付きカラーストリップ、モーター付きノブ、ショートカットキー、カスタマイズ可能な触覚フィードバックなど、ユーザーが自由に設定できます。ミキサーコントローラー、プラグインコントローラー、そしてMIDIデバイスとしても使え、ノブの動きを記録することも可能です。

Bitwig曰く、これは「Roto-Controlにとって最も高度なDAW統合」。

MIXモードでは、Bitwig Studioのプロジェクトに合わせてトラック名や色が自動的に表示され、プラグインパラメータも自動で反映。タッチひとつで簡単にマッピング可能で、サードパーティ製プラグインのGUIからも直接設定できます。しかもその設定はコンピューターではなくRoto-Control本体に保存されるので、プロジェクトをまたいでもマッピングを維持できます。

Bitwig Studioのすべてのリモートコントロール(ステップパラメーターまで!)もマッピング対象に。そして特筆すべきは、触覚フィードバック(ハプティクス)が割り当て可能な点。これが他のコントローラーとは一線を画すポイントかもしれません。

Bitwig以外でも、最大64種類のMIDI設定を本体に保存でき、照明機器や他のDAW、スタンドアロン機器とも連携可能です。

現時点では、汎用コントローラーとしてはトップクラスの存在感。価格はプレオーダーで449ドルと、かなり良心的です。

Melbourne Instruments

Connect 4/12:Bitwigが開発した純正オーディオインターフェース

Connect 4/12は、Bitwigが初めて自社開発したハードウェアで、モジュラーシンセなどのアナログ機器を使っている人には特におすすめ。

特筆すべきは、2つのDCカップル入力と4つのDCカップル出力が専用設計になっており、すべてミニジャックで接続できること。他社の製品には入力がなかったり、自動キャリブレーションができなかったり、他のインターフェースを占有してしまったりと不便な点も多いですが、Connect 4/12はその点で大きなアドバンテージがあります。

  • DCカップル対応:2イン/4アウトのCV端子を搭載(3.5mmジャック)
  • Bitwig専用モード:再生位置やパラメーターを直感的に操作可能
  • 高解像度ダイヤル:カーソルを重ねるだけで任意のパラメーターを操作
  • LEDリング:パラメーターやトラックの色と連動し、視認性を確保
  • 高音質仕様:192kHz / 24bit、マイクプリ内蔵、USB-Cバスパワー駆動

    予約受付中。今のところ、追加関税がかかる前に出荷される見込みなので、この価格が維持されるかもしれません。購入を検討しているなら、早めの判断がおすすめです。価格:599ドル

bitwig

まとめ

Roto-ControlとConnect 4/12は、それぞれ異なるアプローチでBitwig Studioの操作性と拡張性を高めてくれるハードウェアです。
特にハードウェアとソフトウェアを自在に行き来するような制作スタイルには、どちらも非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

特にLinux環境やVCV Rackとの連携を求める人には、「これはようやく出てきた理想的な1台」と感じるかもしれません。

両製品はSuperbooth 2025(ベルリン)にて展示予定。実機に触れられる方は、ぜひその操作性を体感してみてください。

 

 

 

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