AIがマッピングを全部やってくれるらしい!
デンマーク発の新しいMIDIコントローラーProducely Dialr(ダイラー)は、AIによる自動マッピング機能を備えたハードウェア。面倒だったプラグインのパラメータ設定作業をほぼゼロにし、すぐにノブを回して音作りに集中できる環境を提供してくれるのだそうだ。
特徴と仕様
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12個のアナログノブ(高解像度ポテンショメーター)を搭載
└ ノブは3サイズに分かれ、視覚・触覚的にも直感操作が可能
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7インチタッチスクリーンに、パラメータ名・数値・プラグインUIなどを表示
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Undo / Redo / Bypassボタン、クリックノブ2基も装備
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堅牢なアルミ筐体、4Uラックマウント対応
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USBバスパワー駆動、オフライン利用も可能(ローカル保存+クラウド同期)
なんと、マッピングを“瞬時”に
Dialr最大の特徴は、クラウド上のAIがプラグイン構造を分析し、個別プロファイルを自動生成する点。
これにより、例えば「Input Gain」や「Dry/Wet」などの基本パラメータが常に同じノブに割り当てられるようになっており、ハードウェア的な“指の記憶”にも対応するとのこと。
なお、Native Instrumentsが提唱するNKS(Native Kontrol Standard)とは異なり、Dialrは特定のメーカー規格に依存せず、AIによってあらゆるVST3/AUプラグインに対応できる点が特徴です。従来のNKSでは対応プラグインが限定されていましたが、Dialrはよりオープンで柔軟なアプローチをとっており、“どのプラグインでもすぐ使える”操作体験を目指してるとのこと。
対応環境と将来性
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対応フォーマット:VST3 / AU(10万以上のプラグインに対応)
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対応DAW(2025年6月時点):Ableton Live 11以降、Cubase 14以降
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Waves、NI、Spectrasonicsなど特殊な構造のプラグインも個別対応あり
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他DAWへの対応は今後順次追加予定
価格・発売情報
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価格:649ユーロ(イントロ価格)/通常価格:749ユーロ
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発売状況:公式サイトにて予約受付中。初回ロットは2025年6月末に出荷予定
Dialrは「プラグイン操作のストレスを減らす」ことに全振りした、今までにないMIDIコントローラーです。
マッピング作業に悩まされていた人や、ハードウェアのような操作感をソフト音源でも求める人にとって、注目すべき製品といえるでしょう。タッチスクリーンの触り心地、スクリーンにはプラグインの情報がどのように表示されるのかなどチェックしてみたい点はいくつかありますが、やはり面倒なマッピング作業から解放されるのは嬉しいことです。