Amiteque AR-110は、カナダの開発者によって設計されたコンパクトでミニマルなアナログ・ドラムシンセサイザー。名前や搭載されているドラムキットからして、BOSS DR-110が主なインスピレーションになっているようです。現在、このプロジェクトはKickstarterキャンペーンを通じて製品化を目指しています。
搭載されているドラム音は5種類(6音色):キック、スネア、ハイハット(オープン/クローズ)、シンバル、クラップ。いずれも固定音色で、ピッチやディケイの調整はできませんが、そのぶん迷いなく扱えます。
音作りの自由度はゼロですが、全パートに個別アウト(3.5mm)があり、MIDIチャンネル10で鳴らせるため、シーケンサーやグルーヴボックスとの組み合わせもシンプルにいけそうです。
接続性も明快です。USBではなく5ピンのDIN MIDI端子を採用し、GMドラムマップに準拠したノート配置で、ほとんどのDAWや外部機器とすぐに連携可能。さらに、各音には3.5mmの個別アウトが用意されており、外部エフェクトやEQで自由に音作りを拡張できます。
また、音作りに悩むことがないぶん、制作の集中力を他に向けやすいというのも大きな利点。あえて「調整できない」ことで、即戦力のアナログドラムとして成立している点が魅力です。
価格は約130ドルで、ユーロラック1モジュールよりも安価。