“セール期でも開発は止まらない” を実感させた 3 つの話題
1. KORG:ハイエンドと“リビング DAW”を同時に拡張
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Gadget for PlayStation 5(発売:6 月 26 日)5,940円
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iOS/Mac 版でおなじみ 16 種類のガジェットを、PS5 用に Unreal Engine で 3D 化。
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DualSense のタッチパッドやモーションでノブ操作、ステム書き出しも可能。リビングで完結する “ゲーム機 DAW” という新領域を切り開きました。
 
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KRONOS 第 4 世代(発表:7 月 3 日)
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Korg がフラッグシップ・ワークステーション KRONOS の 4th-Gen を投入。
 - 9 エンジン構成を継承しつつ、SSD&CPU を刷新して 起動 60 % 高速化。
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256 追加プリセットと 8-inch ジェスチャー対応タッチ UI を搭載。
ポイント — セール中にも関わらず、KORG が“エントリー~趣味層”と“プロ現場”の両極を同週に強化し、一気に裾野と頂点を広げたインパクトが大きい。
 
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2. “鍵盤レス” デスクトップ化ブーム?!
Oberheim TEO-5 Desktop & Sequential Take 5 Desktop(発表:7 月 1 日)
アメリカの老舗シンセブランドOberheimとSequentialがデスクトップシンセを同日発表。両機は 44 鍵モデルから鍵盤を省き、奥行きを約 40 % 縮小。$300〜$400 安で導入できるため、既にキーボードを持つユーザーやライブ用ラック派から歓迎されています。
ポイント — 兄弟ブランドが同日に “選べる 5 ボイス” を提示したことで、Reddit では「SEM 派? Prophet 派?」のアンケートまで登場する賑わいに。
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 TEO-5  | 
 Take 5  | 
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 ボイス  | 
 5 VCO  | 
 5 VCO  | 
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 VCF  | 
 SEM マルチモード+ドライブ  | 
 Prophet-5 系 4-pole  | 
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 価格  | 
 $1,399  | 
 $1,299  | 
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 特徴  | 
 CV/Gate I/O、BBD/Tape/Phasor FX  | 
 デュアル FX、256 パッチ、USB バスパワー  | 
3. Melbourne Instruments Roto-Controlが Bitwig と本格統合(Firmware 2.0)
ノブが自動で回る──あの近未来コントローラーが、Ableton Liveに続き、 Bitwig Studio と“純正級”に連携しました。
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配信開始:7 月 2 日/本体価格:$699
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MIX モード:Bitwig プロジェクトのトラック名・カラーを自動同期。
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PLUGIN モード:ワンタッチでプラグイン・パラメータを学習し、本体に記憶。
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MIDI モード:新たにノート&プログラムチェンジ送出をサポート。
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Linux 対応セットアップツール、グループトラック対応、Remote Page ナビなども追加。
 
ポイント —
モータライズド・ノブによる物理フィードバックと Bitwig の柔軟ルーティングが直結し、「触って動かす Bitwig」という新ワークフローを提示。公式スレは「純正級コントローラが来た」「Linux 対応が最高」と高評価のようです。
まとめ
サマーセールが加熱する裏で、① プラットフォーム拡張(KORG)、② 省スペース&価格ダウン(デスクトップ化)、③ DAW との深い物理統合(Roto-Control) が一挙に進行。 “買い控え” のはずのタイミングに、次の物欲を刺激する新製品が矢継ぎ早に登場した 1 週間でした。


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