人気のMax for Liveデバイス「Sting」が、待望のバージョン2として登場しました。
スマイリーフェイス(顔)をクリックするだけで新しいシーケンスを次々と生成してくれます。Push 2やPush 3にも対応、新しいアルゴリズムで、より音楽的で表現力豊かなパターンが生まれます。
「Sting」のアイデアは、10年以上前にレイキャビクでのレジデンス中に思いつきました。最初は半分ジョークで、「アシッドラインを自動生成できるものを作れるかな?」と試してみたんですが、結果的に素晴らしい音楽ツールになり、Max for Liveを代表する人気のデバイスになりました。
V2で進化したポイント
新しいバージョンでは、従来のランダム性とアシッド感をうまく融合させる新アルゴリズム「V2」を搭載。より音楽的で、低いタイプ値でも良いパターンが出やすくなっています。従来の挙動が好きな人はメニューからV1にも戻せるので安心です。
さらに、Push専用のテイクオーバーモードも追加。Pushの16パッドを使って、シーケンスタイプ・密度・長さ・ルートノートまでリアルタイムで操作できます。シーケンスの保存・呼び出しや、複数パターンのチェイン再生も可能で、ステージ上でも強力な即興ツールになるでしょう。
主なパラメーター
動画で紹介されていた主なコントロールはこんな感じです:
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Type: ランダム〜アシッドなパターンまで滑らかに変化
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Density: 忙しさ(ノートの数)を調整
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Steps/Offset: パターンの長さと開始位置
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Accent/Gate: ベロシティやノートの長さの強弱
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Root/Transpose: ルートノートや全体のピッチ
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Swing: グルーヴ感を追加
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Clip: 現在のシーケンスをMIDIクリップ化
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Thingsエディター: ノート・アクセント・ゲート・オクターブを直接編集
さらには、ライブセクションで「予測不能な動き」や「微妙なタイミングのズレ(ジッター)」も加えられ、より生きたアシッドラインが作れます。
無料でも、有料でも
Stingは無料・有料どちらでもダウンロード可能。機能は同じなので、気軽に試すもよし、有料版を購入して制作者を応援するのも素晴らしいことです。
ダウンロードはこちらから。
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