Serum、Pigments、Massiveなど、ウェーブテーブル・シンセはこの10年で音作りの中心的存在になりました。
波形を細かくスライスして、その断面をスライダーで行き来しながら音を変化させる——
そんな“動く波形”の仕組みが、ウェーブテーブル・シンセの基本です。
そんな「完成された」世界に対して、Dawesome KONTRAST はあえて違うアプローチを提示します。
本作では波形の断面を直線的に“なぞる”のではなく、円や渦、花びらのような軌道でスキャンする「非線形スキャン」を採用。
その動きによって、音が微妙に揺れたり、歪んだり、予測不能にうねったりする。まるで波形そのものが呼吸しているようです。
プリセットの完成度も高く、ドラムやベースには生々しい質感と厚みがあります。
一方で、自分でゼロから音を作るには少し学習が必要。
とはいえ、このビジュアル的なインターフェースに一度ハマると、時間を忘れてサウンドを探求したくなるはず。
即戦力というより、サイケデリックなアンビエントや実験的な音づくりをじっくり楽しむ人に向いたツール。
万能ではないけれど、独自の表現を得られる――そんな“もうひとつのウェーブテーブル”です。
イントロ価格は $89(通常価格 $149)。
対応:macOS(Apple Silicon / Intel)および Windows 、VST3 / AU 形式
90日間の無料トライアル版あり
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