気がついたら、Valhalla のリバーブって DAW には欠かせない定番プラグインになっていましたよね。
その魅力は、まず シンプルなデザイン。
余計な装飾がないから、開いた瞬間に“音を作ること”に集中できる。
そして、もうひとつ大きいのが 価格の安心感。どのプラグインも 一律50ドル で、値上げもセール商法もほぼなし。
「欲しいと思った時に買える」「試してみようというプレッシャーが少ない」——この気軽さが、結果として多くのクリエイターを惹きつけています。
そんな ValhallaDSP が 8年かけて新しいエンジンを作り直した——それが今回の FutureVerb。
シンプルで使いやすいという Valhalla の良さを保ちながら、より透明で深い空間処理と、実験的なエコー・モードまで1つに詰め込んだ、新しい“音の遊び場”のようなプラグインです。
FutureVerb は、リバーブとディレイを1つに統合した新しいエンジンで、どちらを先に通すかも自由に選べるため、空間づくりから大胆なサウンドデザインまで幅広く使えます。リバーブは8種類、エコーは12種類を搭載し、特に Sparkle や Swarm などの粒子系ディレイはアンビエントやシネマティックに強い新要素です。UIはこれまでの Valhalla らしくシンプルで扱いやすく、プリセットも豊富なので音決めが早いのも嬉しいところ。価格はもちろん50ドルのまま。気軽に試せる“プレッシャーの少ない”一本に仕上がっています。
これまでの Valhalla シリーズ、VintageVerb や ValhallaRoom と比べると、FutureVerb は“空間のリアルさ”と“実験性”のバランスがはっきり違います。VintageVerb がクラシック・ハードウェアの再解釈で、Room が自然な空間処理なのに対し、FutureVerb はその両方をカバーしつつ、新しい粒子系エコーまで搭載。いわば「Valhallaシリーズの中で最も領域の広い一本」と言えます。
実験的な要素も多いので、普段の制作にちょっと新しい空気を入れたいときに、きっと重宝するはずです。デモ版あり。


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