ふとした瞬間に流れ出し、いつまでも止まらない「あの曲」。頭の中で延々とリピートされ、気づけばつい口ずさんでしまっている…。あるいは、メロディが脳内で勝手に再生され続け、集中できなくなったり、イライラしたり。音楽制作に取り組んでいる方なら、きっと一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

日本語では「頭から離れない曲」や「脳内で再生されるメロディ」といった説明的な表現が使われますが、英語ではこの現象にイヤーワーム(Earworm)──“耳のミミズ”というちょっとユニークな名前がついています。

このイヤーワーム現象について、アメリカの科学メディア Scientific American のポッドキャスト「Science Quickly」では、脳と記憶、感情の関係性などを交えながら、科学的な視点で深掘りしています。

 

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どうして80年代の空気に惹かれてしまうのだろうか。VHSテープ、カセットウォークマン、ハンディカム…少しざらついた映像や音に、なぜこんなにも心が動かされてしまうのだろうか。

そんな”あの頃”のサウンドを、iPhoneやiPadで再現できるシンセが登場しました。

その名も「King of VHS: VCR Synth」。AudioKitが手がけた、懐かしさたっぷりのLo-Fi系シンセアプリです。プリセットがものすごく秀逸に作られていて、ちょっと音を鳴らすだけで「Stranger Things」のサウンドトラックのようなシンセワールドが全開します。


 

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AppleのAirPods MaxのUSB-Cモデルが、2025年のアップデートで大きく進化しました。
このファームウェア更新によって、これまで“リスニング用”とされていたAirPods Maxが、ロスレス再生・超低レイテンシ・空間オーディオ制作対応という、まさに制作向けのツールへと変貌を遂げたのです。

とりわけ注目したいのは、Logic Proとの親和性。
AirPods Maxを使うことで、Atmosミックスや空間オーディオ制作の体験がグッと身近になってきました。

 

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Cre8audioが面白いものを出してきました。

2025年春、彼らが発表したのは、完全アナログのドラムマシン「Boom Chick」と、ヴィンテージ感たっぷりのミキサー「Assembler」の2機種。しかもどちらも、モジュラー界隈でおなじみPittsburgh Modularとの共同開発。この名前を聞いただけでテンション上がった人、多いんじゃないでしょうか。

実際にスペックを見てみると、「ただのレトロリバイバルじゃないぞ?」という印象。どちらも今のシーンに必要な機能をちゃんと押さえつつ、アナログの良さを丁寧に活かしてる。5月に開催されるSuperboothで実機に触れる前に、今回のリリース情報から感じた印象をまとめておきます。

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Baby Audio は、人気のスペクトル・バランシング・プラグイン「Smooth Operator」の進化版、Smooth Operator Pro を正式リリースしました。開発に4年を費やしたこのバージョンでは、音質・機能性ともに大きな進化を遂げています。

初代と同様、基本操作はとてもシンプル。ターゲットカーブを設定してスレッショルドを回すだけで、音のバランスを自動的に整え、耳が疲れる帯域を軽減しながら明瞭度を向上させてくれます。

しかしその裏側では、従来のEQやダイナミクスでは難しかった倍音成分の精密な制御を、スペクトル処理によって実現。音が貧弱になったしまったりするような副作用も少なく、信号全体のトーンバランスを“外科手術的”に整えることができます。

主な新機能・改善点

Smooth Operator Pro は、ユーザーからのフィードバックを元に次のような新機能が加わっています:

✔ 音質と処理性能の向上
✔ ダイナミクスとイメージングの全パラメーターを完全制御可能
✔ スペクトル全体にノードを自由に追加・削除
✔ ノードごとの個別処理プロファイル設定(圧縮・フォーカス・定位など)
✔ 新アルゴリズム「Even」「Skew」搭載(ソースに応じた補正が選べる)

また、世界的なエンジニアによる184種類のプリセットも収録。 Craig Bauer、Max Jaeger(Ariana Grande、Drake、Diplo)、Preston Reid(Usher、Muni Long)、Ryan “Skinny” Shanahan(Zedd、Lady Gaga)などが参加しています。

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4月4日=“404 Day”

この日は、Rolandの名機「SP-404」シリーズを祝う特別な一日として、世界中のファンに親しまれています。近年ではこの日に合わせて、大型アップデートやイベント、記念キャンペーンなどが展開されるのが恒例となってきました。

そして2025年──SP-404MKIIが待望のVer.5.0ファームウェアアップデートを実現。
Seratoの3つの主要ソフトウェアとの公式連携が実現し、
これまで“サンプラー”や“ライブツール”として使われてきたSPが、今回のアップデートによって本格的なDJ・制作コントローラーとしての能力を開花させました。

対応するSeratoソフトはこの3つ:

1. Serato DJ Pro(有料版)本格的なDJプレイに対応。ステム分離・キーシンク・ビートジャンプなどの高度な機能が使えます。話題のApple Musicからの楽曲もコントロール可能。

2. Serato DJ Lite(無償版)誰でも気軽に始められるライト版。基本的な再生・キュー・ループなどはSP-404MKIIからすべて操作可能。こちらも、Apple Musicからの楽曲もコントロール可能。

3. Serato Studio(ビート制作ソフト)ビートメイキングやループ構築向けのソフト。SPのパッドとノブで操作でき、制作環境がハンズオンで完結します。

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