「手拍子の音楽」(Clapping Music)は1972年にスティーブライヒによって書かれた二人の手拍子によってのみ演奏されるミニマル音楽。上の楽譜を見て分かる通り、手拍子1は同じパターンのリズムを繰り返して打ち、手拍子2はそのパターンを8分音符一つずつずらして打っていくというもの。手拍子2が断然むずかしいですよね。お手本は下のビデオ。
そして下のビデオは今日のSynthtopiaから拾ったパロディ編。アンジーディキンソンがリーマーヴィンを叩きまくります。しかしよく出来てます!
ドイツのハンブルクからのDJ Kozeによる昨年末に発売されたシングルのビデオ。どことなくふざけたような、でもなんとなくシリアスなような微妙なバランスが大好きです。ビデオのレトロな色具合もいいですね。
電子音楽界の殿堂入りアーティスト、ジョルジオモロダー。ディスコ音楽の父とも称されています。今でも彼がプロデュースしたドナサマーの「I feel love」や映画「ミッドナイトエクスプレス」のテーマ曲は今でも世界中のクラブで耳にします。ポップ音楽をベースにシンセサイザーを駆使して映画音楽やクラブ音楽に通じていった彼のアプローチは、音楽を聴いての通りとても親しみやすく楽しい音楽で、僕の尊敬するアーティストの一人です。
上のビデオは1979年、オスカー受賞後に出演したドイツのテレビ番組。でも、」もしかしてこれってフィンガーシンキング?!
1976年に発表されたジャンミッシェルジャールの「幻想惑星」(Oxygène)は世界で1000万枚以上の売り上げがあったといいます。日本においてはとっても有名というわけではありませんが、ここヨーロッパではかなりかなりの知名度。そんなジャンミッシェルジャールの若かりし頃のオランダテレビ番組でのライブ演奏。よく見てみると、、おや、弾いてない!フィンガーシンキングともいうのでしょうか、、。当時はマシンの凄さ、サウンドの斬新さに魅せられてあまり人々はそのライブ性云々などということは考えなかったのでしょうね。確かに王子様のような彼の繊細そうな美しい指先に魅せられてしまいます。
via Synthtopis
上のビデオはその後のジャンミッシェルジャールがOxygèneのニューバージョン制作に使ったシンセの数々を紹介しています。まさに殿堂入りシンセアーティスト。圧巻です。
ドイツの現代音楽作曲家シュトックハウゼンが1966年に日本に来日した際にNHK電子音楽スタジオで制作した「Telemusik」の音源と様々な彼の伝記からの引用文からなっているビデオですが音質がいまいちなのがとても残念です。特に印象的と思ったのが「People in Europe lay great stress on transition, on musical bridge-passages. For a Japanese the typical temporal sequence is a sudden leap feom one time layer to the other, and indeed to extreame opposites.」今の大衆音楽を見る限りでは全く逆の現象が起こっているように感じてなりませんがクラシック音楽の世界ではどうなのでしょうか。
日本の伝統的宗教音楽もドイツ現代作曲家の耳にかかるとこのようなものになるのかと本当に面白く興味深いのですが、ある意味、その後の日本のテクノロジーの大発展や無宗教化、それでも脈々と流れ続ける凡庸とした日本の風土を占っているかのように聞こえてしまうのは僕だけでしょうか??
僕はこのレイモンドスコットという名前くらいしか知らなかったのですが、電子音楽の父的な存在で特にElectroniumという鍵盤無しの自動音楽作曲演奏マシンを1950年代に発明しており、後のムーグなどにも影響を与えたことなどでも知られています。もちろん現在のシーケンスやリズムマシンなどにも影響を及ぼしている事は確かな事でですよね。音楽も前衛作曲家の実験音楽とは違い「音楽」であるところが素晴らしく愛らしく思えてなりません。
Electroniumのサンプル音源はこちらから。
上のビデオでは現在DEVOのMark Mothersbaugh氏の元にあるElectroniumが復元作業に取りかかられようとしている様子(意気込み)が描かれています。
そんなレイモンドスコットのドキュメンタリーフィルムが発売されています。僕もぜひ入手しようと思っています。Deconstructing Dad