いつもカッティングエッジなSF的未来をインスパイアしてくれるTwisted ToolsからのドラムキットシリーズMicro Kitsの第1弾。5ドラムキット、16サウンドという少量のライブラリー、そして$9という値段が魅力の一つ。キットのフォーマットはMaschine、Battery、Kontakt、EXS24MK2、Ableton、Reaktor。Micro Kit 01 はエレクトロミュージックのプロデューサー、アーティストSi Beggの制作。

Twisted tools

いっかい 「Twisted tools presents Transformer

いっかい「Rolodecks for NI Reaktor


NI Traktor用のテンプレート

iPadをMIDIコントローラーとして使う際にもっとも優れている点は、KaossPadやX-Yパッドのような指をパッド上でグリグリと動かすような連続的な動作。先週バージョン1.5がリリースされたばかりのコントローラーアプリMidiPadsはそんなiPadの特徴を大胆に取り入れています。見た感じはAKAI MPCやNI Maschineのようなドラムパットですが、音をトリガーするだけではなく、それぞれのパッドにX-Y値も設定することができるので、音をトリガーした後にモジュレーションやピッチベンドをかけたりすることができるなど、ドラムサウンド以外の音色にも使ってみたくなります。下のビデオ(4:55から)ではNI Traktorのエフェクタースイッチを入れた後に、そのパラメーターを動かしている様子が見れます。

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MPC Studioが発表になった。NativeInstrument Maschine Mikroへのレスポンスといった感じに伺える。USBによって駆動するコントローラーの厚みはおよそ1インチ。シルバーを基調としたシャープなデザインが好印象。ハードウェア左には4つのタッチセンシティブ対応Q-Linkノブが装備、Maschine Mikroにはノブが1つしか付いていないことを考えるとやや分がよい展開に。

残るはiPADアプリMPC Flyの発表を待つばかり。AKAIフォーラムにはこんなリーク情報も。

追記 予想価格$599

 

AKAI Professional

 
 
 
 

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今月19日からのアメリカでのNAMM(世界最大規模の楽器ショー)を前に、この数日はどこのシンセニュースもAKAIとMOOGの新製品の話題で持ち切り。かつては日本の誇りだったAKAI MPCも今では英語サイトがメイン、日本人は開発に関与しているのだろうか?確かにMPCのドラムパッドは今でも魅力的なもの、しかしその魅力はNI Maschineによってはうまく引き継がれてしまったような、そんなAKAI MPCの暮れ行く日の光を眺めているようなところにMPC Renaissanceの登場だ。

MPC Renaissanceは大型コントローラー、かつてのMPCのような単体で動作するマシンとは違いコンピューターソフトウェアを起動することによって動作するNI Maschineと同様のハイブリッド方式。つまりコンピューターのパワーによってその動きは左右されることになるのだが、AKAIのコンピューターソフトウェアってはたしてどうなのだろう?という不安はやや隠せない。ベータ版と思われるソフトウェアの画像からはあまりドキドキ感が伝わらないのはどういうわけか。

気になるのはMPC3000とMPC60のサウンドをイミュレートするVintage Mode。すでにNI Maschineでも同じアイデアが搭載されているがこちらの方はビットレートを落としたようなザラザラサウンドを作るだけのお粗末なものだったので、本家AKAIがどのようなVintageModeを作るのか期待が高まる。

そんなライバルとMPC Renaissanceが異なる点は、オーディオインターフェイスとMIDIインターフェイス、そしてたくさんのI/Oを備えるところ。オーディオインターフェイスがどの程度のクオリティーなのかがとても気になる。付属する6Gに及ぶAKAIのサウンドライブラリーにはその伝統ゆえにとても信頼性がある。あとは価格がどのくらいのものなのか。

同時発表予定のMPC StudioとMPC Flyはまだベールを冠ったまま。MPC Studioは「スリムラインコントローラー」そしてMPC FlyはiPad2用のコントローラということだ。AKAI初のiOSプロジェクトは果たしてどのようなものなのだろうか。

追記 予想価格$1299

AKAI Professional


個人的なサンプラーヒストリーだが、AKAI S3000から始まる。サンプラーの構造みたいなものを学び、外部SCSIフロッピーディスクドライバーをつなぎデータをセーブをしたり、今考えるとひどく時間のかかる作業を楽しんでいたものだ。それからNI BatteryやAbleton Liveのようなソフトウェアサンプラーの登場によりタイムストレッチのストレスから解放され、幅広いエディットを行えることに喜んだ。しかし再びAKAIの逆襲、 パッド式の打ち込みやよりライブ感をプラスした新しいハードウェアサンプラーMPC1000に惚れ始めた。しかしそれもつかの間、今度はソフトウェアとハードウェアのハイブリッドサンプラーNI Maschineの登場。コンピューターワークフローとの融合は見事なもので、とにかく便利。付属するクオリティの高い音源も相当な量だ。しばらくはこのまま落ち着く物と思いきや、今度はスウェーデンからのニューカマー、ハードウェアサンプラーOctatrackと出会うことに。

Octatrackの開発元Elektronの歴史はここ10年、テクノ、エレクトロ系ミュージシャンの間で大ヒットしたドラムマシーンMachinedrum、それに次ぐシンセサイザーMonomachineはどちらもエレガントなルックスをもちながらもパンチのあるサウンド、そして洗練されたシーケンサーを備えており現在でも人気のあるマシン。そんなElektronからの新製品はサンプラー、それもパフォーマンスサンプラーとコピーが付けられているだけに果たしてどのようなものなのか興味は津々。

発売当初のOctatrackのOSは0.99と微妙なものだったが現在1.1となっている。見た感じ、基本的にはDrummachineやMonomachineと同じレイアウトだがボディは黒に、そしてこのOctatrackのセールスポイントの一つであるクロスフェーダーが中央右に位置している。ほとんどすべてのパラメーターをこのクロスフェーダーにアサインすることでトリッキーなエフェクトサウンドが作れたりサウンドに意外性のある動きを作ることができ、ここでかつてのサンプラーと大きく一線を画す。背面、オーディオのアウトプットはステレオのメインアウトのみ。入力はステレオ2系統。コンパクトフラッシュカードのスロットとUSBポートが備えてある。すべてのデータをコンパクトフラッシュカードにストアすることができ、133倍速以上の速度を持つカードの使用が勧められている。USBポートはコンピューターとのデータ転送用のみに使われる。

Octatrackの中心は8トラックのサンプルプレーバックシーケンサーと8トラックのMIDIシーケンサー。サンプルプレーバックシーケンサーのもっとも賢い機能としてパラメーターロックと呼ばれるものがある。16あるトリガーキーそれぞれにインストゥルメントのどのパラメーター(エフェクター、音量、ピッチ、何でも)の数値を入力することができ、表現豊かなサウンドをもつパターンを作ることができる。そしてそれぞれのトラックにはそれぞれの再生方法(拍子、レングス)を設定する事ができるインディビジュアルレングスという機能がある。これによりサンプルのトリガー位置を変化させることができるので多彩なパターン、意外なパターンを作る事ができる。

MIDIシーケンサーはシンプルだがアナログシーケンサーマシンのような感覚を楽しむことができる。4ボイスの同時再生、レングスの設定、アルペジエーター、LFO、その他MIDIコントロールチェンジが行える。残念ながらMIDIシーケンサーにはパラメーターロックは適用されない。

音源部分を見てみよう。AKAI製品やかつてのハードウェアマシンとは構造が違うので過去のマシンに慣れた人は頭の切り替えが必要になる。Octatrackのサンプルプレーバックには2種類のサンプルマシンがある。FlexマシンとStaticマシン。タイムストレッチピッチシフトを同時に行うことができる点は同じだが、Staticマシンはコンパクトフラッシュカードからのストリームとなるのでカードが許す限りの長いサンプルでも扱う事ができる。Flexマシンは本体に備わる64MBのRAMからの再生となる。

Octatrackは非常にパワフルなサンプリングモードを持っている。2系統あるステレオインプット通し外部音源からの録音はもちろん、Octatrack内部トラックからのリサンプリングも迅速に行える。8つのトラックがそれぞれレコーダーとして機能し、設定次第で複数のサンプリングを同時に行うこともできる。

トラックのほとんどすべてのパラメーターの設定を16種類のシーンとしてロックすることができる。このシーンをクロスフェーダーの左(スロットA)とクロスフェーダー右(スロットB)にアサインすることでDJミキサーのような操作ができたり、モーフィングのような動きを付けことができる。両スロットに両極端なエフェクターを施すのもとても面白いものだ。

OS 1.1  Octatrackの特徴の一つはマシン下部に位置した16のトリガーキーが状況に合わせいろいろな働きをするというところ。OS1.1ではトリガーモードとしてクロマティック(16のステップがピアノ鍵盤のような音階をもつ)スロット(8つのトラックにのっているすべてのサンプルにアクセスすることができる)スライス(スライスされたサンプルのそれぞれをトリガー)クイックミュート(トラックのミュートのオンオフ)ディレイ(ディレイタイムパラメーターの設定)などスタジオでもライブセットにも有効なオプションが加えられている。

そして以前より多くのMIDIコントロールメッセージが送受信できるようになったことで、DAWソフトウェアからのコントロール、もしくはOctatrack でのアクション(クロスフェーダーを動かすなど)がDAWソフトにMIDIデータとして書き込めるようになる。

OSのアップデートに関して非常に信頼のおけるElektoronなのでこれからも定期的なアップデートが行われるだろう。ルーパーなどのエフェクターが加わるのでは?などといった噂がネット上で飛び交っている。(2011年11月現在)

 

まとめ まだ1週間ほどの使用なのでほんのさわりしか見ていないのは確かなのだが、すでにプラスポイントを挙げればきりがない。まずこの1週間コンピュターのDAWソフトウェアを立ち上げることなく音楽作りを行えたことが何よりも素晴らしい経験だった。音質もAKAIサンプラーよりも骨太に聞こえるという点やコンピューターでの音楽作りよりもより直感的に行えるという点が特筆すべきことだ。そしてセールスポイントのひとつであるクロスフェーダーによるアクションも単純ながら非常に楽しいもので飽きる事がなかった。かつてのサンプラーマシンよりも機能がより豊富になった上に、ハードウェアならではのフィジカルな操作感が素晴らしい。特にリミックス制作やライブプレーには最適と言えるだろう。

マイナスポイントは、前述したようにAKAIサンプラーマシンの構成が頭に残っているせいもあり、ボタン操作の複雑さに戸惑う。そしてソフトウェアサンプラーと違いサイズの小さなLCD画面の文字は小さくて読みにくい。ファイルに名前をつけるといったような基本的な作業もものすごく不便に感じる。パラメーターロックの内容も設定時以外には表示されることがない。いや、これらはデジタルコンピューター機器に慣れす ぎた贅沢な不満にすぎない。具体的なところでは、インディビジュアルアウトプットが付いていないという点。Octatrackで作ったトラックをどのようにしてミックスダウンに持っていったら良いのか良いアイデアが浮かんでこない。とはいえ愛すべきマシンの登場にやや興奮気味だ。

 

Elektoron Octatrack

 


めちゃめちゃカッコいいソフトを作るTwisted Toolsからの新しいリリースはサウンドエフェクトライブラリー。フィールドレコーディングによって集められたサウンドが合計1.5ギガ、24ビット/96khzのクオリティ、EXS24MKII、 Kontakt、 Battery、 Maschine、 Reaktor MP16c Ableton Simpler/Sampler のサンプルマッピングとともに提供される。ハリウッド映画並みのインパクトのあるテクノサウンドにビックリさせられます。$69

Twisted Tools