ドイツ・ベルリンのソフトウェアメーカーU-heが、シーケンシャルサーキット1981年のアナログモノフォニック・シンセサイザーPro-1をエミュレートしたプラグインソフトウェアRePro-1のアルファバージョンを公開しました。RePro-1アルファ版はPCとMacのVST/AUに対応しています。
「リサーチ用ソフトウェア」として無償配布されているRePro-1アルファ版は、年内発売が予定されているフルバージョンの一部の機能が制限されたバージョンですが、サウンドクオリティに関しては同等のものが備わっています。また、アルファ版は5つのフィルターモードを搭載していますが、それぞれのサウンドキャラクターやCPUの消費具合が微妙に違います。u-Heはこの違いに関してユーザーからのフィードバックを得ることによって、フルバージョンにどのフィルターを搭載するか参考にするとのことです。アナログシンセの名機Pro-1の完全再現に向けたU-heのリサーチに協力してみませんか。
RePro-1のアルファ版ダウンロードはこちらから。
NAMMでは明かされなかったニュースです。
昨年の春に、音響機器メーカーBehringer(べリンガー)は「新しいアナログシンセサイザーを開発中」というリーク画像を公開したのですが、その後のMusikMesseやNAMM では何の続報もなく、まさか噂だけで終わってしまうのかという危惧さえ持たれていました。
ところが、昨日の「AMAZONA.de」(独の人気楽器サイト)の記事によると、Behringerの新しいシンセサイザーの開発は順調に進み、いよいよ2016年夏頃には発売が予定されていると報じています。
この「AMAZONA.de」の記事では、あるジャーナリストがBehringerからの呼び出しを受け、プロトタイプを試奏するまでの心境が綴られています。とはいえ厳戒な守秘義務のため、画像もサウンドも公開されていなければ、機能について詳細も記されていません。文中では「WOW!」という感嘆の言葉が幾度も使われ、プラス評価の高いシンセサイザーであることが強調されています。
この記事で公にされていることは以下の通りです。
- Behringerブランドによるアナログシンセサイザー
- バーチャルアナログではない
- Arp Oddysayのレプリカではない
- Moogと言うよりはローランド・ビンテージに近い音色
- 切れ味の強いエンベロープ
- 多彩なモジュレーション
- サウンドは驚くほどに実験的にもなる
- アジア的クリシェを持っている人は、驚天するかも(日本製シンセファンのことを言っているのだろうか?)
- 発売は2016年第二四半期か?
- ベリンガー的なネーミング
- 手頃な価格ではあるが、安くはない
via AMAZONA.de
仏ソフトウェア/ハードウェアシンセメーカーArturiaは、新しいアナログシンセサイザーMatrixBruteを発表しました。Arturia社はこれまでMiniBrute、MicroBruteといった小型で手頃な価格のアナログシンセをリリースしてきましたが、本日発表されたMatrixBruteは「未だかつてないパワフルなアナログシンセサイザー」と謳われています。
MatrixBruteはモノフォニック/デュオフォニックのセミモジュラー・シンセです。パッチを使う配線方式は採用されておらず、16×16のモジュレーションマトリックスを使い、モジュレーションソースとデスティネーションを組み合わせていきます。その甲斐もあり、通常のモジュラーシンセとは違い、256種類のパッチをセーブセーブしておくことができます。また、16×16のモジュレーションマトリックスは、64ステップのシーケンサーとしても使うことができます。
49鍵のキーボードを採用。エフェクター類(コーラス、ディレイ、フランジャー)はアナログアナログです。12CVインプットと12CVアウトプット端子を装備し、他のモジュラー機器とのルーティングも可能になります。
MatrixBruteは2016年春からの出荷が予定されています。価格の方はまだ発表されていませんが、これはかなりの額となるでしょう。Moog Votagerあたりを狙い撃ちでしょうかね。
噂は本当でした。コルグは37鍵の4ボイス・ポリフォニックアナログシンセ Minilogue を1月下旬よりリリースすることを正式に発表しました。市場予想価格は¥55.000前後となります。
Minilogueは、4ボイスのアナログエンジンに、16ステップのシーケンサー(ポリフォニックノート+モーションシーケンス付き)やアルペジオやディレイ・エフェクトを搭載したシンセです。厳密にはオシレーター部とディレイのフィードバック部がアナログ、残りはデジタルということになります。ディレアイの遅延素子以外は全てアナログです。
Minilogueの主な機能
- 新開発の4 ボイスのアナログ・シンセサイザー回路。(2VCO、1VCF、2EG、1VCA、1LFO)(ディレイエフェクト付き)
- フル・プログラマブル仕様で、200 のプログラムをメモリー可能。(100のプリセットと100のユーザープログラム、8つのフェイバリットプログラム登録可能)
- 4 ボイスを柔軟に組み換えられるボイス・モード
- オートメーション可能な16ステップ・ポリフォニック・シーケンサー(モーションシーケンス機能付き)(オーバーダブ可能なリアルタイムREC、鍵盤を順番に引くだけで打ち込めるステップREC)
- 波形を視覚的に表示するオシロスコープ機能(有機ELディスプレイ搭載)
- アルミとウッドによるタフでスタイリッシュなボディ(2mm厚のアルミニウム製フロントパネル、ウッドリアパネル)
- シンクすることで他のグルーブマシンとセッション可能(USB端子、MIDI端子、VOLCAやSQ-1などでもおなじみのシンク端子)
- スリム鍵盤、ベロシティ対応
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1979〜1980年にカルト的に人気を誇った、アメリカElectro-Harmonixのアナログ・ドラムモジュールSuper Space DrumとCrash Padが復刻されることになりました。フットペダル型エフェクターの筐体の中には、当時の回路が忠実に再現されています。まずはイントロダクションビデオをとうぞ。
超80s サウンド!おじさん的には昔々流行ったCCBなんかを思い出してしまいますが、このゴッツイドラムパッドのスタンドがなんともカッコいいです。ステップシーケンサーやエフェクターを一緒に使う操作も楽しそうです。ドラムマシン1台ではなく、小型モジュールを何台も組み合わせてキットを作るというのも、なかなか素敵なアイデアです。
Super Space Drumは、深みのあるキックからハイトーンのタムやSci-fiサウンドを得意としています。音を出すには、搭載するトリガーボターンを押すか、外部ドラムパッドを接続してゲート信号を送ることになります。MIDIは付いていません。
Crash Padはパーカッション系サウンドやスネア、シンバル、ハイハットを得意とする他に、オシレータースウィープのようなサウンドを作ることができます。また、外部から入力したサウンドにレゾナントフィルターをかけて出力することも可能となっています。エクスプレッションペダルやCV信号の入力も可能で、リアルタイムでフィルターを操作することができます。
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下のビデオは1980年のオリジナルSuper Space Drumのデモビデオです。コースターのようなパッドがなんともイカしてます。