リサーチと開発におよそ6年間の時間を費やして完成したBeardymanの新しいライブ・プロダクション・システム Beardytron_5000 mkII 。
ルーパーやエフェクターを利用しながら、すべてリアルタイムで、ゼロから音楽を作り上げていくことのできるこのシステムには、iPad3台、コンピューター、NI Maschine、MIDIキーボードが組み込まれている。開発にはソフトウェアメーカーDMG AudioとSugar Bytesが関わっているということで相当な気合いが伺える。
下のビデオでiPadの画面が見えない理由は、後にリリース予定のアプリが隠されているかだそう。Wifiプロトコルを利用したノンリニア・オーディオ・エンジンがコアになるアプリ。本当の意味で「コンピューターを演奏する」新しいライブスタイルに期待したい。
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次世代DAWソフトウェアとよばれているBitwigもムジークメッセ 2013 にエントリー中。会場ではモニターディスプレイ2台、MIDIコントローラNectar Panorama P4、Novation Launchpad を使ったBitwig プロトタイプのデモンストレーションを見せてくれました。
今回の展示でbitwigが特に強調していたことは「市販されている大概のコントローラでの操作が可能になる」というところで、Ableton Push やNI Maschineコントローラもその中に含まれているようです。
また、Bitwigのマクロ・コントロールはカラーコーディングをすることが可能になり、ユーザーが持っているコントローラに同じ色のステッカー(画像下)を貼ることでその識別を行いやすくするというプランも含まれているようです。
Bitwigをさわってみたのは私自身は初めてだったのですが、やはりこのソフトウェアはAbleton Liveに似ているものなので、Liveに慣れている人であればおおまかな操作はすぐにできてしまいます。
Ableton liveで楽曲を完成させるには、セッションウィンドとアレンジウィンドの二つのページを行き来しなければならないのですが、Bitwigではこの垣根が取り払われているところが特に気にいったところです。一つの画面でセッションウィンドとアレンジウィンドウを同時に使用することのできるアレンジメント・クリップ・ラウンチャー(画像下)は、特に便利です。
また、二つのモニターディスプレイを同時に使用することができるのは、Liveユーザーにとっては羨ましく感じるところで、アレンジをしながらでもミキサーをコントロールできるのも嬉しいところです。
その他、各MIDIノートにオートメーションを書き込むことができたり、MIDIノートとオーディオ波形を同時に表示させることができるレイヤー機能も感動した部分です。
リリース時期は今年度末とのことですが、「納得するまではリリースはしないよ」ともスタッフが言っているように、まだしばらくマイペースな開発が進められて行くようです。価格はLogic Proよりもちょっと上、Ableton liveよりもちょっと下を目指しているとのこと。私自身がBitwigに望むことは、「次世代」といえる新しくて分かりやすいソフトウェアですが、それよりも何よりも他のソフトウェアよりも「いい音質」であることです。
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ドイツ・フランクフルトで開催中のムジークメッセ2013。前々日から妙なにぎわいを見せていたコルグ新製品の噂は本当のことだったということが分かり、コルグに振り回されてしまったかのような第1日目。しかしNordlead 4のニューサウンドも美味。Novation のBass StationやLaunchPadも素晴らしい出来映え。90年代〜2000年初頭への回顧が感じられる傾向の中で、ドイツ・アナログスタッフは剛健。まずはムジークメッセ2013画像からどうぞ。
Ableton LiveのためのコントローラとしてNovation Launchpadが初めて発売されたのは2009年。64個のマルチカラーパッドを使いコンピューターソフトウェアAbleton Liveを操作・演奏することができるコントローラ。鍵盤楽器ではない「新しい形の楽器」としても音楽制作やパフォーマンスの環境を変えたNovationのヒット製品。
そんなLaunchpadのニューバージョンであるLunchpad S のリリースアナウンスが本日行われました。大きな特徴となっているのは、パッドの光がより明るくなり、パッドの感度がより高くなったという部分。さらに、USBクラスコンプライアントに対応したことで、以前のように専用ドライバーの必要がなくなり、どのコンピューターとでもすぐに接続することができるようになっています。さらにiPadとの接続も可能になっているのは(Camera Connection Kit要)個人的にはもっとも興味のあるところ。DJアプリやAkai iMPCを操作してみるのも楽しいはず。本体には「Live Launchpad Edition」と、DAWソフトウェア「FL Studio」そしてLaunchPadをカスタマイズするためのソフトウェアが付属。「Ableton Live専用」からユニバーサル仕様に変わったことで、どのソフトウェアでも操作することができるようになります。残念なのはパッドが依然ベロシティに対応していないところ。でも本体の軽さと値段を考えたら当然「アリ」でしょう!
Launchpad Sは、2013年4月発売予定 予想価格 US$ 169,99
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キーボードショートカットをたくさん使って忍者のようになろう!ということでサイトKey Commands & Keyboard Shortcutsに早くもAbleton Live 9のキーボードショートカットツールがアップされています。この他にLogic Pro 9、iMovie 11、ProTools 10、iPhoto 11、Final cut X、Apreture 3のショートカット集も。詳しくはこちらからどうぞ。
via Wire to hear
Youtubeビデオ CosmcosmによるAbleton PUSHデモンストレーション。PUSHを使うといかに素早くトラックを作ることができるのかが分かります。
ビートメイキング
ビデオ( 0:22~)ではまずドラムラックの音源をロードするところから始まります。音源は本体のディスプレイに表示されボタン一つでロードが開始されます。リズムの打ち込みが始まります。64のパッドのうち、左下半分にはドラム音源が並び、ここを叩けば音がなり、リアルタイムで録音をすることができます。右下半分のパッドではクリップの小節数を設定することができるナビゲート。そしてパッドの上半分はステップシーケンサーとなり、選択したドラム音源のパターンを作ることができます。リアルタイムで打ち込んだパターンもここに表示されエディットも簡単に行えることになります。
クオンタイズや、作ったパターン(クリップ)を次のクリップにコピーすることや、新しいクリップを作ることもPUSH本体の左側に並ぶボタンを一つ押すだけでできてしまい、音を止めることなくアイデアを作り貯めていくことができるのがスゴいところでもあります。
続いてビデオ( 1:22~)ではベースの打ち込みが始まります。ここでもリズムの打ち込み同様、音源を選択した後にリアルタイムで打ち込みをしています。
ノートエントリ・レイアウト
続いてビデオ( 1:54~)ではインストゥルメントラックの音源を使った打ち込みが始まります。音源を選択するとパッドはノートエントリ・レイアウトに変わり、64のパッドすべてを使った演奏が可能になります。水色になっているパッドがルートを示すサインで、パッドの配列には様々なスケールが用意されています。ビデオではアラブ系のスケールが選択されているようです。
続いてビデオ(3:52~)ではサンプル音源が選択され、打ち込みを終えるとクリップオートメーション(クリップにエフェクターの動きを録音)しています。
ビデオ(4:43~)からはブラス音源、シンセ音源、ハープの打ち込みが始まります。エフェクターの設定も本体上のディスプレイから行っています。
ビデオ( 8:06~)からは再びビートメイキングレイアウトに戻り、パーカッションの打ち込みを行っています。
完成
およそ9分30秒。コンピューターを見ることなく、音を止めることなくおおまかなトラックが完成してしまいました。あとは細かなアレンジを行えば、ダンストラックが完成してしまうわけです。また、ライブパフォーマンスでこのような即興的な演奏もできてしまうということも分かります。Ableton Liveとの完全統合、直感的な音楽制作を可能にするコントローラAbleton PUSHは本日よりオーダー開始。