Wizdom MusicがあたらしいiOSソフトウェアシンセ+MIDIコントローラーGeo Synthをリリース。SampleWizのJordan Rudess, Kevin ChartierそしてMugicianのRob Fieldingのコラボレーションでマルチタッチスクリーンをふんだんに利用し多彩な表現を可能にするiOSソフトウェア。おもな特徴としてミクロトナル奏法(微分音:平均律において半音より狭い音程のこと)をサポート、Snap Speed Controlではどのくらいの早さでフレット間のノートを移動するのか設定ができるのでギターなど弦楽器のような演奏が可能となる。ピアノ鍵盤でのシンセ奏法とはひと味違った演奏が楽しめるそうです。(残念ながらこの機能はMIDI送信非対応)
通常のMIDI情報は送信ができるのでGeoSynth上からコンピューター上のソフトウェアやハードウェアの演奏も可能に。そしてバーチャルMIDIにも対応しているのでiディバイス内のアプリ(NlogやSunrizer)の演奏もできる。
- ability to load waveforms from SampleWiz presets
- octave rounding for effortless soloing over large ranges
- whammy slider with absolute and relative modes
- 12ET, 24ET, 53ET, and 665ET temperament options
- mono, string, and full-polyphony modes
- tuning and transposition controls
- snap speed control to affect how quickly the instrument pulls notes in tune
- playing surface options for number of rows and columns on screen
- octave and fifth harmonics synthesis options to rich, organ-like sounds
- gain control to add distortion to the sound
- FM and touch FM controls for timbal variation
- mono out for use with guitar amps
- sine, sawtooth, square, and custom (SampleWiz) wave options
- attack and release controls
- synthesis body control
- lowpass filter with resonance
- stereo delay
- reverb
- MIDI output with polyphonic note bending and multiple configuration options to allow compatibility with a wide range of hardware and software synthesizers
- performance menu lets you make your own custom menu so all the controls you need are always right at your fingertips
- 40 presets carefully selected by Jordan Rudess, including patches from Jordan’s personal sound library
今週月曜日に発表されたNative Instrument Maschine MIKROとソフトウェアアップデート1.7.1それからiOSアプリiMaschine。今週のシンセニュースはこのMaschineの話題で持ち切りといった感じです。すでにこのブログでも何度かレポートしているように、このMaschineはあくまでもソフトウェアが主体、6Gあるライブラリーは特にダンスミュージック、エレクトロミュージックプロダクションに最適な音色が多数収録されています。
さて新しいパッケージMaschine MIKROですが入門者向けというアピールもあるようですが、よくある機能制限付きのDAW入門者向けソフトウェアとは違い、ソフトウェアはフルバージョンと同じ6Gのライブラリーと機能。コントローラー部分はフルバージョンでは2つあったスクリーンが1つの小型スクリーンに、8つあったノブが1つに、8つあった青色のグループ選択ボタン、MIDI端子がなくなっているようです。
一度本家MASCHINEに慣れてしまった人はその操作に戸惑うことも多々あるかもしれません。またノブが1つしかないので、リアルタイムにエフェクターを操作したい人は本家Maschineの方をお勧めします。しかし評判のあるパッドのサイズはそのまま、なんといってもサイズが小さくなったことで持ち運びやスペース確保が楽になることは間違い無し。そして値段は399ドルとなっています。
pics from De:Bug
Tristan Shoneが自作で作ったヘッドギアMIDIコントローラー。8つのコンデンサーマイクロフォンが内蔵しており、声によってAbletonLiveの8つのサウンドをトリガーコントロールでき、同時に、声が8つのAbletonLiveのインプットに送られています。ビデオはその練習の様子ですが、他に例のないライブセッティングに驚くことでしょう。ヘッドギアーコントローラーだけでなく、すべてのマシンが工事現場のような、、もしくは最新のフィットネスマシンのような、、(!!) これぞインダストリアル。
via Make Magazine
カメラが顔の表情を読み取り音楽を演奏? たとえば右目をパチパチと動かしたらMIDIチャンネル1が鳴る、口を大きく開けたらモジュレーションが作動する、、、あごを動かしたらベースサウンドが鳴る、、、、、なんてことができる顔ジェスチャーコントローラーなんです。
オープンソースのFace OSCは次のリンクからダウンロードが可能。github.com/downloads/kylemcdonald/ofxFaceTracker/FaceOSC.zip これにOSCulatorというMIDI変換プログラムを使うことで、顔の表情がMIDIコントローラーとして作動。ビデオではどのように顔の動きをキャプチャーし、DAWソフトPropellerhead Reasonをどのようにコントロールするのかを説明しています。背景を暗くし、前方から照明を当てることでカメラはより表情をよく読み取れるとのこと。
今までマイクロソフトKinectを使ったボディジェスチャーコントローラーはいくつか紹介してきましたが、このFaceOSCはウェブカメラがあれば試すことができます。しかし何のため?あまりに実験的過ぎ? と考えるのはナンセンス。難しいテクノロジーが昇華して、素敵なテクノロジーになっていくのではないでしょうか。下のビデオではAbleton Liveを使いジャムしている様子。
ここ数日のシンセニュースでひときわ目を引いたのがimpOSCarコントローラー。GForceから発売されたソフトンシンセimpOSCar2用にデザインされたというコントローラーでそれはそれはなんともゴージャスな見栄え。たった一つの特定のソフトシンセを操作するだけのコントローラーにもかかわらず値段は749ポンド(9万7千円くらい)という、やや???的なことになっていますが、やはりノブやフェーダー大全盛の21世紀シンセ業界で、このコントローラーが持つ大きな83個のノブはやはりゴージャスなのです。
それにしてもサイズが大きい。でも美しい。
上の写真はオリジナルのOxford Oscar。1983年にから発売されていたモノシンセ。当時ではまだ画期的だったMIDIが装備されていたり、アルペジエーターやプログラマブル機能などが装備されていた。