オンド・マルトノ(第7世代モデル) 左側が椅子と鍵盤(楽器本体)その右が各スピーカー(wikiより)

 

最古の電子楽器の一つといわれるオンド・マルトノ。テレビドラマ「刑事コロンボ」のテーマ曲に使われていた楽器といえば思い出す方々もいるのでは?検索を重ねて行くうちにオンド・マルトノという楽器の不思議、さらにその楽器をエミュレートしたというiPadアプリPetites Ondesの存在を知ることになった。そしてそのアプリのディベロッパーは日本人だというのも正直驚かされた。今日はその楽器オンド・マルトノについて、Petites OndesのディベロッパーSuzaki Masao氏へのインタビューを交えてお届けしようと思う。

オンド・マルトノ(Ondes maetenot) ってなに?

フランス人電子技師モーリスマルトノによって発明された最古の電子楽器の一つ。
幾度に渡りそのデザインは改良が重ねられ、現在我々が目にすることのできるオンド・マルトノの形はオルガンとテルミンの中間のようなもの。しかし演奏方法はバイオリンなどの弦楽器に近い。テルミンよりもより綿密な演奏やコントロールができる。

操作盤の中に見える白いボタンがトゥッシュ,右手には指輪がはめられておりワイアーを操作している(画像http://masaokato.jp/2011/05/14/115717)

 

初期のオンド・マルトノでは演奏者がメタル製の指輪を右手の人差し指にはめ、これをワイヤーの上でスライドさせることによりスイープサウンドを奏でるものだった。その後発明者モーリスマルトノは4オクターブの鍵盤、そして操作盤の中にピアノの黒鍵のような形をしたトゥッシュを追加。鍵盤は左右に揺らすことでビブラート奏法ができ、トゥッシュは音量をコントロールするために利用されるオンドマル トノのもっとも重要な部分。トゥッシュを押すことによって音が出る仕組みなので、片手での演奏が基本になる。

木製のフレームを利用してあり、すべてがハンドメイド。1920年代に発明されて以来現在でもその形、そのサウンドは唯一無二。

http://www.youtube.com/watch?v=Yy9UBjrUjwo&feature=youtu.be

 

どういう人が使用しているのか?

20世紀にはエドガーヴァレーズピエールブーレーズオリヴィエメシアンのようなクラシックの現代音楽作曲家に愛され、近いところでは、映画作曲家ヤンティルセン(「アメリー」「グッバイレーニン」)、レディオヘッドジョニーグリーンウッドが現在でもこの楽器を多く使用している。現在オンド・マルトノの第一人者と呼ばれるトーマスブロッホはトムウェイツ、マリアンヌフェイスフル、そしてブラーのデーモンアルバーンのプロジェクト「ジャーニートゥザウェスト」に協力参加している。

レディオヘッドのとトムヨークとジョニーグリーンウッドによるArpeggi

レディオヘッドのHow to Disappear Completely ライブ

 

スピーカーが面白い

オンド・マルトノのアンプ部分は3〜4つのスピーカー出力を持ち、それぞれのスピーカーはエフェクターのような効果を付ける。それぞれの形が違うのも面白い。
D3(メタリック)スピーカーのコーン部分に銅鑼(ゴング)が取り付けられたもので金属的な残響をつくる
D4(パルム)ギターのような胴に表裏12本づつの弦が張ってあるもので柔らかなレゾナンス的残響をつくる

D1 (プリンシパル)通常のスピーカーと同様の役割

スピーカー。左からメタリック、パルム、プランシパルおよびレゾナンス(Wikiより)

 

現在へ

原始的な電子楽器でありながらも今でも未来的な魅力を持つオンド・マルトノ。最後に製造された本家オンド・マルトノは1988年。生産技術が途絶え同じ製品を作ることはきわめて困難とされているが、現在では幾つかの新機能を備えた楽器オンデアや鍵盤部分を模したコントローラーFrench Connectionが作られている。日本では浅草電子楽器製作所によって開発、製作が続けられており、そのブログでは再開発にまつわる興味深い話がされている。iPadアプリでオンド・マルトノを再現したPetites Ondes(プティット・ オンド)は日本人ディベロッパーSuzaki Masao氏によって作られた。次回そのインタビューをお届けする。

 

 

 

 

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