Traktor 2.5とコントローラーF1を使い始めて1週間になる。Traktor 2.5の新機能RemixdeckとコントローラーF1の一体性は抜群。今までのDJコントローラーではあり得なかった新しい感触だ。

しかし一方、TraktorのユーザーフォーラムやTraktorに関する英語サイトではこのRemixdeckとF1が大きな問題となっている。というのはTraktor 2.5のRemixdeckはF1以外のコントローラーではすべての機能をコントロールすることができないらしいのだ。つまりTraktor2.5のControl Managerには制限が付いており、サードパーティ製のMIDIコントローラーを使った場合(NI Maschineコントローラーも同様なのだが)Remixdeckの最初の4つのスロットまでにしかMIDIをアサインできなかったり、カラーフィードバックやスクロール機能も働かないのだそう。これ以前にはサポートされてきたサードパーティ製コントローラーでも今回のバージョンでは完全サポートには至らず、これまでのユーザーががっかりする気持ちは分からない訳ではないのです。しかしNI側からは次のメジャーリリースでのカスタムマッピングのサポートがすでに約束されているようなので、今回このF1の購入予定のない方々はもうちょっとの辛抱です。

しかし辛抱しきれないTraktorユーザーたちはHack the Remixdeckなるプロジェクトを立ち上げ、大きく盛り上がっている様子。Traktor2.5のリリースからわずか数週間にもかかわらず、すでにこのRemixdeckの鍵を解きはじめている(ハッキング!!)。http://www.djtechtools.com/2012/05/31/fou-great-hack-projects-unlock-traktors-remix-decks/

ではなぜそんなことになっているのかというと、このF1とRemixdeckの間ではMIDIが使われてなく、HID(USB Human Interface Device Class)というプロトコル(正確に言うとNIによるデザインのNHLというプロトコル)が使われているからなのだそうだ。HIDはコンピューターのキーボードやマウスやジョイスティックをUSB接続する際に使われているごくスタンダードなもので、音楽用コントローラーを扱うにはMIDIよりも優れた部分が多いとも言われている。実際にはTraktor S4コントローラーのジョグホイールの部分にもこのHIDが利用されているとのこと。つまりHIDはソフトウェアTraktorをより完全な形でコントロールする為に、NIによって選択された新しい方法なのだと受け取ることができる。F1コントローラーの素晴らしい動きはおそらくそのせいなのかもしれない。

追記:先日Native InstrumentsにこのNHLプロトコルについて問い合わせをしてみた。「このNHLは通常のMIDIよりも30倍のデータ量を処理できるもので、より信頼性も高く、すでにNIのS4、S2、X1コントローラーにも使われています。これにより光をスムーズに発することができたり、より正確なコントロールができるようになっています。例えばS4のクロスフェーダーはこのプロトコルによって、人間の髪の毛の1/4以下の動きまで正確に感知することができるのです。」

参考

DJ Tech Tools

TraktorBible

Create Digital Music

ProAudioStar

Pump Up the DJ   Traktor MIDI Mappingについてとても丁寧に解説されている日本語サイト

 

One Response to Native Instrument Traktor pro2.5とKontrol F1を試してみた その2

  1. […] Native InstrumentsはDJソフトウェアTraktorのアップデートバージョン2.6.2をリリースしました。今回のバージョンアップでは「Remix DeckのMIDIマッピング」に対応。つまり、これまでTraktorのRemix DeckはNI Kontrol F1のみでしかすべての機能をコントロールをすることができなかったのですが、これからはサードパーティ製のMIDIコントローラを使ってもRemix Deckをコントロールすることができるようになります。 […]

Native Instruments Traktor アップデートバージョン 2.6.2 リリース | いっかい/ikkai へ返信する コメントをキャンセル

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