2011年の冬、Korgが再びアナログシンセを作ったということで大きく話題になったMonotribe。しかしリボンコントローラのサイズが小さくて演奏しづらいことや、MIDIが装備されていないという理由のせいか、個人的にはしばらく忘れかけていた機材のひとつではあったのが正直なところ。
しかしKorgが忘れていなかったのは、内部基盤にMIDI専用のスロットを用意していたということ。そこに目をつけたのがブラジルのAmazing Machineというメーカーで、Korg MonotribeにMIDI in/out 機能を装備することができる$64のキットMiditribeをリリースしたということで、さっそく試してみることに。
キットを取り付けるとMIDIを使った演奏をすぐに行うことができます。まずは外付けのMIDIキーボードを弾いてみましたが、ちゃんと演奏が出きることに感動します。それもベロシティ付き(Monotribe ver.2) 。次にAbleton Liveで書いたシーケンスパターン鳴らしてみることに。MonotribeのシンセサウンドはCH1、ドラムサウンドはCH10で動作。残念ながらドラムサウンドにはベロシティは対応していません。
MIDIノート以外にもMonotribeのツマミをMIDIコントロールできるのも嬉しいところで、ピッチベンド、モジュレーション、LFOパラメーターなどのMIDIメッセージを送信することが可能、フィルターカットオフとレゾナンスのパラメーターには対応していませんが、それでも今まで手動では出せなかった音を作り出すことができたり、パラメーターの動きをレコーディングしたりプレーバックできるのは本当にありがたい話です。
MIDIクロックをDAWソフトウェアからMonotribeに送信することも可能です。Monotribeで作ったシーケンスパターンやドラムパターンをDAWソフトウェアとテンポ同期演奏することができ、レイテンシーも全く問題にならないものです。
まとめ
このMiditribeによってKorg Monotribeをやっと普通に使うことができるようになります。アナログサウンド、使いやすさ、サイズ、価格も含め、このMonotribeの魅力を再発見することができます。Midittribeは$64+送料$24。決して高くはないでしょう。
MIDIの有無によってこれほどにまで楽器に対する印象が変わるもなのかと驚いています。