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4バスのアナログスタイルシーケンサー
アナログシーケンサーというと特にYMOやクラフトワークの全盛期を思い出す人も多いのではないかと思うが、簡単に言うとノートをひとつひとつ打ち込んで楽器を演奏させる自動演奏装置のようなもの。ランダムに打ち込んでいくだけでも思いがけないおかしなフレーズができたりするのがとても楽しい。普段、鍵盤楽器を使って音楽を作る筆者にとってはステップシーケンサーを使うと自分の手癖から離れられることができるのでしばし重宝している。その上、ハードウェアのアナログシーケンサーはとても値が張るもので、今日紹介するこのPhaedraのモデルとなったM 568 Quad Sequential Trigger Sourceもおよそ10万円くらいするもの。よっぽどのシーケンサー好きでないとなかなか手を出しにくいのが本音だ。そこでiPadアプリのような格安でいて使えるソフトを手に入れる事ができるのは本当に幸せだと感じる!!
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ノートパネルでは打ち込んだステップにノート情報を与えることができる
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ステップバリューパネルではゲート、ベロシティー、CC1、CC2の設定ができる
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MIDIクロックの送受信も可能なので外部MIDI機器やiPad内のリズムマシンとの同期がとれる
iPad用のアナログスタイルのシーケンサーというとLittleMIDIMachineというアプリケーションが有名。バスを2つ備え、MIDI機能が充実、それに加え無料のアプリケーションということで相当な満足を得ていたのだが、先日新しくリリースされたばかりのPhaedra for iPadはバスを4つ備えている。それぞれのバスに個別のMIDIチャンネルを設定できるので、合計で4つのMIDI機器、もしくはiPad内のバックグラウンドMIDI対応アプリを同時に演奏させることができるようになる。ウィンドウ左側にある4つのノブはライブコントロールでベロシティ、ゲート、CC1、CC2の値を操作できる。それぞれのバスは最大で32ステップ、様々な速度(x1からx4)での再生が可能。
下のビデオではiPadシンセNlogをバックグラウンドで起動させ演奏している。
App Storeにて¥450