Loopy HDは見た目がとてもシンプルでいて機能は満載。最大12のトラックに録音、再生を行うことができるルーパーアプリ。ドーナツのような形をしたそれぞれの円型のトラックに小節数を設定してから、円の中心をタッチすることで録音が開始される。そして2本指でタッチするとオーバーダブ、円から円に指をスワイプすることで二つのトラックは合体する。
円の中心を長く押さえることで各トラックへのサウンドインポート、トラックのシェア(メール、iTunes、Sonoma Copy、Twitter、Facebook、SoundCloud経由)パン、ボリュームの設定が行える。自分で録音するだけではなく、サウンドファイルも付属してあるのでそれに合わせた録音もまた楽しい。Sonama Copyによって他のアプリからのサウンドのインポートも行える。
バージョン2.2よりMIDIをサポート。MIDIクロックの送受信が行えるようになり、外部MIDI機器との同期がとれるようになる。またバーチャルMIDIによって同じiPad内で起動する他のアプリとの同期もとれるようになる。これはとても嬉しいバージョンアップだ。
Control Input設定画面(写真上)ではLoopyをいろいろな方法でMIDI操作する設定ができる。操作の種類は15種類。たとえばMIDIに対応するフットスイッチを接続すれば、スイッチを押すと録音が開始できたり、各トラックのソロミュート操作ができたりする。使い方はその人次第だが、ライブ演奏する際にはかなり重宝するだろう。
残念なのは録音したトラックのピッチ調整やスピード調整ができないこと。(オフセット調整は可能)しかしこれだけできて750円とくれば、相当優秀なアプリと言っていいのではないだろうか。
下に紹介するのはLoopyのデモンストレーションビデオ3種。全くジャンルが違うのが面白い。ビートボックス、ボーカル多重録音、最後はチェロ多重録音。このチェロ奏者、フットスイッチでコントロールすればもっと楽に演奏ができたに違いない。
App Storeにて¥750