DS-10。まだiPhoneがこれほどまでになっていない頃の2008年、コルグがリリースした任天堂DS専用の音楽ツールソフト。パッチングアナログマシンKorg MS-10をシュミレートした本格的バーチャルアナログシンセ、シーケンサー、タッチコントロール、そして今で言うところのWist機能のようなワイヤレス通信による複数台でのプレーもサポート。古いものと新しいものが混じり合う瞬間に古くからの任天堂ファン+シンセファンは喜んだ。そして子供がマリオと遊ぶような感覚でシンセと向き合っている姿を目にするのは感動的なものがある。

昨日のCreateDigitalMusicで紹介されていた記事。オランダのアムステルダムとコッケンゲンにベースを置くAux Pulseという2人組。昨年DS-10を使いファーストアルバムをリリース、そしてアムステルダム市立近代美術館でなんと2時間半に及ぶライブを実現。ビデオを見るまではロウビットなチップチューンなのかと思っていたのだが、よく聞いてみるとダンサブルなサイケデリックテクノそしてアンビエント。低音がやせてしまうことは仕方ないにしても、DS-10のキャラクターを押さえた音楽作りがしてある。特に⬆のビデオ2、このようなアプローチをすることができるのはただの素人ではないことがよくわかる。そして一つマシンを追求、一つのことを貫こうとするその姿勢に敬服するばかり。

任天堂は日本産のゲームマシン。なんだか今日は柔道世界大会で日本人選手が1位を奪われたような気持ちだ。⬇そんなAuxPulseのインタビュー。(オランダ語だ、、ホントにドイツ語と英語の中間ってかんじ。)

 

3 Responses to DS-10に取り付かれた二人、Aux Pulse

  1. AuxPulse より:

    Thank you for writing about us! =)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です