RheymeはいくつものiOSディバイスを使い即興的な演奏をするアーティスト。YouTubeチャンネルRheymeMusicにはそんな彼による50以上のジャムビデオがアップされており、iOS音楽ファンの間ではひそかな人気を集めています。たとえば上のビデオ “Overhead Jam” – 10/10/12 (Live Jam #56)  ではiPadが3台、iPhoneが1台、AKAIのMIDIコントローラ、MIDI Fighter、DSI Morphoが並べられ、シンセフレーズやリズムをサンプリングし、フェーダーを上げ下げしながら曲を構築していく様子を見ることが出来ます。真新しいスタイルの音楽ではないのですが、Ableton Liveのクリップをつなげていくだけのライブとは違い、生の演奏にこだわるRheyneのアプローチはとても音楽的で、iOSディバイスを使ったエレクトロニック音楽のライブパフォーマンスに今までとは違った可能性を見ることができます。

 

そんなRheymeが使用しているiPadコントローラアプリLemurですが、彼が制作したAbleton Liveコントロール用テンプレートRheyme JammerがLemurホームページにて現在プレミアムコンテンツとして公開されています。このコンテンツには上のデモンストレーションでもでも使われているAbleton Liveのセットが含まれており、ユーザーが同じような演奏をすることができるだけでなく、そのセッティング方法を見て学ぶことができます。特にAbletonLiveのエフェクターLooperを利用することで、ドラムやシンセを演奏し、サンプリングしながら音楽を作っていく方法が「なるほどー」と感心させられるところです。さすがのプレミアムコンテンツ。Lemurユーザーの方、ぜひ試してみてください。

 

全6ページからなるRheyme Jammer。ミキサー画面(Mix-1 Mix-2)では8つのトラックのレベル操作、エフェクター操作をすることができる。フィルターにはX-Yパッドが付いている。Abletonのクリップローンチングは4つまで可能。


1チャンネル用意されている外部からのAudio-Inのページ。ビデオでは、マイクロフォンから入力した音をここでループレコーディング、エフェクター操作しているようです。

ドラムトラック、モノシンセ、ポリシンセの演奏用ページ。ループレコーディング、エフェクター操作が可能。ドラムトラックには4×4のパッド、シンセトラックには1オクターブのキーボードが用意されている。共に演奏に無理のない十分な大きさにデザインされている。

Liine Lemur

Rheyne

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One Response to iOSミュージシャン Rheyne : Lemurプレミアムコンテンツ Rheyne Jammer

  1. ふくしま より:

    すごいですね。そう言う時代なのかなぁと思いました。シンセを複数買うつもりでiPad複数なんだなぁと思いました。

    何となく行きにくい感じもあるけど、個人的に。

    でも、可能性は感じるし。少なくとも見ていて楽しい。

    うらやましくもあり、korg emxを触っている私でした。

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