Native Instruments Maschine専用の拡張音源Expansionシリーズの第9弾 Electrice Vice。ジャンル的にはエレクトロハウスに焦点がしぼられており、コンプレッサーがかけられたリズムサウンドやアグレッシブなリードサウンドが多く収録されています。34のドラムキットと146のリズムパターンをMaschineのシーケンサーで上手く組み合わせることで ”今のエレクトロハウス”が必要としているファットでグルービーなトラックを素早く作ることができてしまいます。クオリティもそのまま使えるレベルです。
特にこのExpansion シリーズのいいところは、そのジャンルのプロフェッショナルが作るリズムパターンとテクニックをそのままユーザーのプロジェクトに取り込むことができることや、目で見て学ぶことができるところで、今回のElectric Viceでは「チョークトリガー」というテクニックを多くつかっているところが特徴です。Maschineでチョークグループを組むことにより、プレイ中のサウンドが次に来るサウンドによってカットされ(ハイハットのクローズとオープンのような関係)、これをシンセフレーズのようなサウンドに応用することでよりスピード感のあるサウンドを作ることができます。またコントローラを使ってこのチョークトリガーをプレイするのはとても気持ちの良いもので、ライブパフォーマンスでも使ってみたくなるテクニックの一つです。
下の画像では4種類のシンセフレーズがチョークグループ2に設定されている様子です。
またMaschine のバージョン1.8以降からNIのプラグインソフトウェアMassiveが付属するようになり、今回のElectric ViceではMassiveの新しいプリセットサウンドを使って作られたパターンも収録されています。確かに、エレクトロハウスとMassiveの相性はピッタリ。
Maschine Expansion Electric Vice 49ユーロ