昨日Native InstrumentsのKomplete 9がリリースになりました。注目されているのはサンプルドラムマシンBatteryのニューバージョンであるBattery 4とReaktor専用のモノフォニックシンセサイザーMonark。

特にMonarkのようなアナログシンセサイザータイプのシンセサイザーを操作するときにマウスを使うよりもコントローラのツマミを回した方が使い勝手はいいもので、その点、同じNIのグルーブマシン Maschineのコントローラを使ったMonarkの操作はかなりいい具合になっています。

MaschineのブラウザーからはMonarkのプリセット音源を直接読み込むことができます。Maschineに読み込んだサウンドはパッドを使ってすぐに演奏することができます。さらに嬉しいのは、Maschineコントローラに並ぶ8つのツマミにはMonarkの重要とされるパラメーターがすでにアサインされているので、フィルターをグイグイと回すようなアクションもすぐに可能になります。確かに8 つのノブだけでは足りないと思う気持ちはあるのですが、その感触は素晴らしく、本物のアナログシンセをさわっているかのような気分になります。またMaschineのNote Repeat機能を使ってMonarkを演奏するのもアルペジエーターを使っているかのようで楽しいです。

Batteryはリズム音源のパワフルなエディットに焦点が置かれているソフトウェアで、リズムの制作に焦点が置かれているMaschineとはコンセプトの異なる製品。MaschineからBatteryのキットを直接ブラウズし、読み込み、演奏することは可能ですが、MaschineコントローラからBatteryのパラメーターをコントロールするとなるとセッティングが必要となり、完全な「統合」とはいいがたいところです。MaschineのパッドからBatteryのキットのセルを選択することもできません。Battery 4にはオンライン・タイムストレッチ機能やサイドチェーン機能が追加され、特にこの二つの機能はMaschineユーザーが渇望している機能。二つのソフトウェアがなぜもっと賢い方法で統合できないのかちょっと疑問を感じてしまいます。

でもMaschineユーザーは嬉しいKomplete 9へのクロスグレードのお知らせ。MASCHINE owners can crossgrade to KOMPLETE 9  $399 / 399 €

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