Native Instruments Reaktor(Reaktor Player)専用シンセサイザーRazorのバージョン1.5がリリースになりました。このバージョンでは新しい12のサウンド形成モジュールが追加、新規のプリセットが追加されたほか、NI Maschine 2 との連携が計られています。
Maschine 2 からRazorを立ち上げると、下の画像のようにグラフィックディスプレイと8つのパラメーターが表示され、Maschine のハードウェアコントローラを使ったノブ・アクションも即可能になります。MaschineとRazorの相性はピッタリのようです。
Razor 50%オフセール実施中!!
個人的には最近特に気に入っているプラグインシンセの一つなのですが、ビンテージ系のプラグインシンセとは違うサイエンティフィックな新しさを感じさせてくれるシンセサイザーです。複雑なサウンドを作るRazorですが操作の方は至って明確。ディスプレイに表示される3Dグラフィックによってサウンドに今何が起こっているのかを見て取ることもできます。
特にカッティングエッジな、ダブステップ系のブルータルなサウンドを大の得意とするRazorですが、パッドサウンドのような柔らかい音もかなり美しいです。もっと驚くのはリバーブエフェクターで、ここ最近見てきたプラグインシンセの中では群を抜いたクオリティを感じます。
NIは現在Razorの50%オフセールを実施中。通常99€のところが49,50€!!! 12月9日までのチャンス。
RazorのデモサウンドはNI サイトよりどうぞ。
http://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/synths-samplers/razor/overview/
Razorのボコーダーシンセ
結構見落とされているようなんですが、Razorにはボコーダーシンセも内蔵しています。70年代80年代のビンテージサウンドとは違った新しいボコーダーサウンドのプリセットが38種類。これも素晴らしくナイスなクオリティで、ボーカルトラックだけでなく様々なオーディオ素材に使うことで(いい意味で)毒気が増します。
RazorボコーダーのAbleton Liveでの設定方法
1. Razorのボコーダー機能を使うにはReaktorをエフェクターモードで起動する必要があります。まずはAbleton LiveのオーディオトラックにReaktor FXをインサートします。Reaktor FXのインサートが完了したらRazorを立ち上げます。
2. RazorのボコーダーをコントロールするにはAbleton LiveでMIDIトラックを作る必要があります。ここでMIDI の出力先をオーディオトラック(1 Audio/ 1-Reaktor5 FX )に設定します。
3. 設定は以上。Ableton LiveのAudioトラック1 にはオーディオ素材を。(まずはボーカルトラックを使ってみるのがいいですね)
インサートしてあるRazorではボコーダーパッチを選択します。
4. Ableton のMIDIトラックにはMIDIノートを書き込みます。もしくはMIDIキーボードを演奏します(その場合にはMIDIトラックの録音アームボタンを押すのを忘れずに。)
プリセットパッチだけでなく、ボコーダーサウンドメイキングもなかなか楽しいです。是非試してみて。
Razor 良いですよね、私も Ver.1.1 くらいのころから愛用しています。
あれは 320 倍音サイン波加算合成のシンセで、じつは最後の最後についているダイナミクス系エフェクト以外は、すべてサイン波合成で生成されているのです、ステレオエフェクト含め!! だから内蔵リバーブが美しいのです。普通のリバーブと違って、倍音加算で生成されているために、よけいな反射音が原理的に出ないからです。ぱねぇっす、ソフトシンセならではの演算力!!