オランダのスポーツ・玩具メーカーYalp が開発した「Fono」は、屋外用DJシステム。公園やスケートパークのような屋外に設置し、いわば、DJフリースポットとして誰もが無料でDJプレイを楽しむことができるようになる。ブースの屋根に付けられた太陽光電池によって電気を供給することが可能。すでにオランダ、フィンランド、デンマーク、オーストラリアのとある場所には設置されているそうだ。
iPhoneのような携帯音楽プレイヤーをFono のパッドの上に乗せるだけでスピーカーから音が流れ始め、あとはDJミックスを始めるだけだ。Fonoには14のコントローラが備わっており、ピッチ、ループ、エフェクターの操作をすることができる。ターンテーブルを回せばもちろんスクラッチも可能だ。ビートマッチング機能やEQが付いていないのはちょっと残念だったりするのだが、それでもヘッドフォンを使って次にかける曲の準備をすることもできる。
Fonoの自動タイマーによって夜の6時以降は音量が絞られたり、8時以降は音が出なくなるなど、騒音問題を考慮した機能も付いているそうだ。
それだけではない。もちろんDJにとってはオーディエンスが必要、オーディエンスにだってナイスなダンスフロアが必要だ。
そこでYalpが考えたことは、ダンスフロアーとベンチの開発。ブレイクダンスをすることもよし、友達同士で語らいながらチルアウトすることでもよし。スケーター達にとってもナイスな練習場となるに違いない。
若者が音楽を通じて何かを表現したり、交流をとることができる社交場を作ることが目的とされたYalpのFonoプロジェクト。若者が好きなことをポジティブに楽しむことができる場所を提供しようとする成熟した大人のアイデアのように感じる。
果たして日本では?
ちなみにこのFono Djブースの価格はおよそ245万円だそうです。