昔(1985年)、つくば万博でロボットがエレクトーンを演奏するという展示を見てもの凄い衝撃を受けたものです。今、改めて調べてみると、あのロボット(WASUBOT)は頭部のCCDカメラで普通の楽譜を読みながらエレクトーンを演奏できたり、聴覚もあって人間が歌うとその音程に合わせて伴奏の音程を調整することができたとか、今更ながらにその能力に驚かされるわけですが、楽譜を読めなければプロミュージシャンとは言いがたかった当時の様子も反映されていて微笑ましくも思うところです。
時は経ち、現在フランスで開発されているヒューマノイドPoppyは、2つのHDカメラ、ステレオマイク、慣性計測装置、Raspberry Piを搭載。顔となるディスプレイには表情を表示することが出来るそう。直立二足歩行も可能、ボディの構築には3Dプリンタが採用され、ハード・ソフトもともにオープンソースとして公開されているモダンスタイルのロボット。価格はおよそ100万円するそうです。
人間と一緒に音楽を演奏させるという実験も進められており、Poppyは体を動かすことによって音をならすことができるそうになるそうです。左足でキック、頭でスネア、左肩でフィルターモジュレーション、右肩をあげると妙な奇声をあげます。
楽譜を読んでいた頃のロボットとは違い、現代のミュージシャンロボットはストリート系音楽にも対応し、よりリズミカルになってきている様子を伺えます。スニーカーも可愛いですが、動きも顔もとても可愛く見えます。打ち込みを手伝ってくれるようになったらもっと可愛いかもしれません。