NI_MASCHINE_2.4.5_Software_Update

 

Native InstrumentsがMASCHINEのアップデートバージョン2.4.5をリリースしました。

MASCHINE 1.0 が初めてリリースされたのは2009年のことで、当初はMIDIアウト機能もなければVSTプラグインさえ読み込むこともできなかった(今じゃ考えられない)シンプルなサンプルドラムマシンだったのですが、その後MASCHINEは着々とバージョンアップを重ね、ここ数年はKOMPLETEソフトウェアやKOMPLETEキーボードとの統合や、サードパーティー製プラグインとの統合(NKS)も実現し、円熟度は更に増しています。これだけ進化していく楽器というのもこれまであまり見たことがなかったのも一つの理由ですが、競合メーカー(AKAIやパイオニア)が同じコンセプトの製品を発表している中で、これから先MASCHINEはどのように進化していくのか、MASCHINEファンとしては更に期待が高まります。

さて、

今回の新バージョンの目玉はサンプラー機能が向上したことです。(ここ数年のMASCHINEのバージョンアップはワークフロー自体にはほとんど手がつけられていなかったので、コアユーザーにとっては嬉しい話です。)

具体的には、サンプルを聞きながら「おっここだ!」と思った瞬間にパッドを叩けばその部分にスライスを入れることができるようになります。これまでの場合ですと、スクリーンを見ながらこまめに作業しなければならなかったので、これからはリアルタイムで、より直感的に作業できます。その他ハードウェアからでもスライスポイントを一斉に消去できる機能も追加されています。
この新機能を簡潔に解説しているMASCHINE TruTorialビデオがありますので(下)参考にしてください。



今回のバージョンアップのもう一つの目玉は、Manual Scene Lengthという機能です。これまでの場合ですと一番サイズの長いパターンに合わせてシーンが作られていたのですが、これからはパターンのサイズと関係なしにシーンのサイズを設定することができるようになります。特にトラックをきちんとアレンジしたい時には役に立ちます。またはポリリズム的なリズム遊びができるのも楽しいです。ソフトウェア上からの設定は、まずはグリッドサイズを決めてから、シーンのエンドマーカーを左右に動かします。(画像下)

 

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追加マニュアル(日本語版)もしっかり公開されているので、詳しい操作方法はそちらの方で確認してください。

 

MASCHINE ver,2.4.5 その他の新機能

  • AIFFフォーマットでのオーディオエクスポートが可能になりました。
  • 各シーンのエクスポート: Split by Scenes機能によって、各シーンを個別にエクスポートし、オーディオループとして使用できます。
  • Export Audio画面に、カスタムネーム入力フィールドが追加されました。

メニューFile>Export Audio でダイアログボックスを開くと、これらの機能の設定が行えます。

 

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  • あらかじめループ範囲を設定せず、自動的にソング全体をエクスポートできます。
  • 消しゴムツールは、2つのスライスを結合する代わりに、スライス間の境界線を消去します。
  • MASCHINE STUDIOでは、プロダクトグループ(カテゴリー/ベンダー)でプラウズが可能になりました。(画像下)

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  • 最初から作業する際など、MASCHINEハードウェアで全てのスライスの一括消去が可能となりました。
  • PreferencesからAudio and MIDI Settingsに直接アクセスするようになりました。
  • “Pattern Grid” の名称が “Arrange Grid”に変わり、ソフトウェア上のGroupリストの下に移動しました。
  • SlicerのModeは”Manual”がデフォルトになりました。
  • “Slice” ボタンの名称が “Split”に変更され、スライス再生時は “Slice” に変わります。
  • ソフトウェアのトランスポートセクションに、ループコントロールが追加され、ループ再生のON/OFFが可能になりました。
  • 新機能Hardware Browseモードにより、KOMPLETE KONTROL Sシリーズキーボードから直接ブラウズが可能になりました。

画像下、PreferencesのダイアログボックスでHardwareタブを選択すると、KOMPLETE KONTROLキーボードの振る舞いを設定できます。Navigateの欄でHardwareにチェックを入れると、KKキーボードのスクリーンにはKOMPLETEソフトウェアやNKSプラグインが表示され、プリセットサウンドを選択できます。

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その他、数100(!)にも昇るバグ修正が行われたとのこと。

 

ところが

2016年6月16日、このバージョン2.4.5に重大な問題が発覚。(プラグインの問題のようです)現在はNIのservice centerからはアップデートバージョン2.4.5は削除されています。改良バージョンのリリースまでバージョン2.4の使用が勧められています。2.4へのダウングレードはこちらから。

https://www.native-instruments.com/forum/threads/important-information-on-the-maschine-2-4-5-update.271401/

 

HOTFIX!

2016年6月17日、昨日一瞬ひやりとしたMASCHINE 2.4.5のバグ問題ですが、どうやら本日修正バージョン2.4.6がリリースされた模様です。ユーザーの方はSERVICE CENTERへどうぞ。

 

NI

 



 

 

 

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