NI REAKTOR 6 に搭載するラック式スタイルのフレームワークBlocksがバージョン1.2にアップデートしました。アップデートはいつものようにNI service Centerから無償で行えます。
この新バージョンのハイライトは3種類の新しいユーティリティーBlocksが追加されたことで、REAKTORからハードウェアモジュラーシステムやハードウェアシンセまたはiOSアプリを操作できるようになります。これを実際動かすには「DCカップル仕様のオーディオインターフェイス」が必要になり、コンピューター⇆オーディオインターフェイス⇆ハードウェアシンセ という接続によってREAKTORからハードウェアモジュラーにCV信号を送ったり、もしくは入力した信号からゲートやトリガーを生成してハードウェアのクロック、ピッチ、エンベロープ等を操作できるようになります。さらに、ピッチ、ゲート情報をMIDIに変換することもでき、REAKTORをCV-MIDIコンバーターとして使うことができるようになります。
「DCカップル仕様のオーディオインターフェイス」を使うというところが肝でして、通常のオーディオインターフェイスではCV出力はできないので注意が必要です。DC仕様のオーディオインターフェイスの一覧がありますので、参考までにどうぞ。http://www.expert-sleepers.co.uk/siwacompatibility.html
さらに、この新バージョンではNiji Drumsという8つのドラム音源モジュールと、MASCHINE Sequencerというモジュールが追加されます。MASCHINE Sequencerは、NI MASCHINE mk2 コントローラーを使ってREAKTOR Blocksを操作できる8チャンネルのトリガーシーケンサーです。つまり、Niji DrumsとMASCHINE Sequencerを組み合わせれば、立派なモジュラー式ドラムマシンができてしまうのです。しかもMASCHINE Mk2を使えるという素晴らしいアイデア 😛
ややこしいのは、この2種のドラムBlocksに限ってはNIユーザーライブラリーで無償公開されているものなので、いますぐ試したい方はそちらの方にアクセスしてください。とはいえ、どちらのBlocksもNIオフィシャルのリリースですのでご安心を。MASCHINE SEQUENCER / Niji Drums
REAKTOR ドラムマシン+MASCHINE mk2コントローラー
Turning Machine
こちらはユーザーライブラリーに公開されている「Turning Machine」という活動的なREAKTORユーザーによる作品。Music Thing Modularというメーカーの「ランダムルーピングシーケンサー」というユニークなユーロラックモジュールが元になっており、ノブを回すだけでランダムなテクノフレーズが作れてしまうBlocksです。このパッケージにも親切なREAKTORアンサンブルが内包してまして、これを開くだけですぐに演奏を楽しめます。中には先ほど紹介した新しいドラムモジュールNiji DrumやBentobox オシレーターがルーティングされており、Clockのプレイボタンを押して、Turning MachineのPROBノブを回すだけでランダムなパターンが聞こえてきます。えー!こんなテクノフレーズがこんなに簡単にできちゃうの!と感激してしまうのは私だけではないはず。Turning Machine
もちろん、我こそはREAKTORマイスターという方は、このアンサンブルを土台にしてもっとすごいアンサンブルマシンを構築してください。
それにしてもREAKTOR BLOCKS 音がいいですね。