いよいよAKAI MPC 復活の時が来たようです。本日AKAI ProfessionalはMPCの新機種は2種類を発表。10.1インチのマルチタッチスクリーン付きの大型機種 MPC Xと、7インチタッチスクリーンと充電式バッテリを備える中型機種 MPC Liveです。両機種ともにスタンドアローンモードとしてコンピュータなしで動作することが可能なのと、これまでと同じようにコンピューターとハードウェアを接続してハイブリッドタイプのマシンとして使うことができるのが特徴です。スタンドアローンマシンになって嬉しいことはライブにおいて煩わしいセッティングをしなくて済む事や、コンピュータをステージに持ち込まなくてもいいことでしょう。音楽制作の現場でもコンピュータで音楽を作りたくない人やスクリーンを見たくないという人も大勢います。ところが、全ての人がコンピュータを取っ払いたいと思っているわけではありません。コンピュータには様々なプラグインがインストールされているはずですし、大型のアレンジになった場合にはDAWを使ったほうがパワフルだったり、コンピュータのスクリーンを見て作業した方が便利と言えます。つまり新しいMPC はハードウェアインストゥルメントとしての資質と、コンピューターと連携するハイブリッドマシンとしての資質を備え、状況に応じで使い分けのできる新しいタイプのドラムマシン(サンプルグルーブマシン)と言えます。

 

 

MPC X

MPC Xの価格は2199ドル、充実した入出力端子を備えるモンスター・ドラムマシンです。CV/GATEアウトを備え、モジュラー/アナログシンセとの接続も可能になります。

  • スタンドアローン MPC – 起動にコンピュータ不要
  • 10.1インチ、フルカラーのマルチタッチディスプレイ搭載
  • MPC 2.0 ソフトウェアのコントロールサーフェストしても動作可能
  • 16のタッチセンサー付きQ-Linkコントロールノブ、OLEDディスプレイ付き
  • ターンテーブル(RCA) 入力端子
  • 16GB 内蔵ストレージ (10GB 以上のサウンドコンテンツを含む)
  • 2.5” SATA 拡張ドライブ接続端子(SSD or HDD)
  • 2 MIDI インプット、 4 MIDI アウトプット
  • 8 CV/Gate アウトプット
  • 2 USB-A 3.0 スロット (フラッシュドライブやMIDIコントローラの接続可能)
  • Ableton Link と WiFi のサポート予定

 

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MPC LIVE

MPC Live の価格は1199ドル。MPC 2.0ソフトウェア+ハードウェア(オーディオインターフェイス内蔵)これだけの入出力を備えていながらこの価格はかなり優秀と言えそうです。

  • スタンドアローン MPC – 起動にコンピュータ不要
  • 7-インチ、フルカラーのマルチタッチディスプレイ搭載
  • MPC 2.0 ソフトウェアのコントロールサーフェストしても動作可能
  • 内蔵、チャージ式リチウムイオン・バッテリー
  • ターンテーブル(RCA) 入力端子
  • 16GB 内蔵ストレージ (10GB 以上のサウンドコンテンツを含む)
  • 2.5” SATA 拡張ドライブ接続端子(SSD or HDD)
  • 2 MIDI インプット+アウトプット
  • 2GB RAM
  • SD カードスロット
  • 2 USB-A 3.0 スロット (フラッシュドライブやMIDIコントローラの接続可能)
  • Ableton Link と WiFi のサポート予定

 

 

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MPC 2.0 ソフトウェア

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新しいハードウェアにはバージョンアップしたMPC 2.0 ソフトウェアが付属します。MPC Touch、Studio Blackのユーザーは無償アップグレード可能、MPC RenaissanceとMPC Studio Silverユーザーは有償アップグレードが可能です。

  • 新しいグラフィック・インターフェイス、ブラウザーはスクリーンの右側に移動
  • オーディオトラックレコーディング (コンピューターモードでは128トラック、スタンドアローンモードではステレオ8トラック)
  • リアルタイムのタイムストレッチとピッチシフト
  • クリッププログラムモード(クリップローンチのワークフロー)
  • 新デザインのミキサーレイアウト(フェーダー、チャンネルストリップ、オーディオトラックのリサイズ)
  • エディットウィンドのウェーブフォームのリサイズ
  • Audio とMIDI データのドラッグ&ドロップ
  • Qlinkコントロールの機能強化

面白いのはオーディオトラックのレコーディングが可能になったことです。例えばMPC で作ったトラックにボーカルトラックをレコーディングできるなど、本当にコンピュータなしでもガッチリとトラックが作れるようになります(解説ビデオ)。クリッププログラムモードはAbleton Liveのクリップローンチのような機能で、16種のループを選択してトラックを構築できる機能です(解説ビデオ)。タイムストレッチ機能もかなり進化しており、新しいワープアルゴリズムは、オーディオファイルを設定したBPMにリアルタイムで変換することができます。

今年の楽器家電市、NAMM2017の大きな目玉になることは間違いないでしょう。早く触ってみたいですね。

 

 

 

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