Waldorfのストリングスシンセ「Streichfett」が、iOS版アプリとして登場しました。
ちなみに「Streichfett」はドイツ語で“マーガリン”という意味。ふざけた名前に聞こえるかもしれませんが、その正体は70年代のストリングスマシンを現代に蘇らせた、分厚く甘い“シンセストリングス専用シンセです。
すでにハードウェア版やプラグイン版がリリースされていましたが、今回のiOS版も同じサウンドエンジンを搭載。しかも約1,500円という破格の価格で登場したのは驚きです。
Blofeld、Microwave Iに続くiOS移植版ということで、Waldorfファンとしては正直かなり嬉しいニュース。
憧れだった名機たちが、どんどんモバイルで使えるようになっていく…音楽アプリ好きとしてはワクワクが止まりません。
Streichfettは、ストリングス専用の128ボイス・セクションと、8ボイスのソロセクションを備えたデュアル構成。
ストリングス側では、Violin、Viola、Cello、Brass、Organ、Choirといった音色をスムーズにモーフィングしながら鳴らすことができ、EnsembleやChorusでふわっと広がる質感が簡単に作れます。
ソロ側には、BassやEP、Synthなどが用意されていて、レイヤーやスプリットも可能。音色をLFOのように自動で動かしてくれるAnimate機能も健在で、iPad上でもまったく違和感ありません。
操作はとてもシンプルで直感的。難しい知識がなくても、すぐにこのシンセらしい音が作れます。
「懐かしい」「温かい」「浮遊感」「少しチープ(でも味がある)」
StreichfettのサウンドはLo-fi、シンセポップ、アンビエント、レトロゲーム音楽などと相性バツグン。ちょっと懐かしくて、浮遊感のある質感が欲しいときにきっと重宝します。
下の動画はハードウェアバージョンのデモ。こちらの方がこのシンセの良さが伝わりやすいかも。
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