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iPadやiPhoneのタッチスクリーンは確かに便利なものですが、ここぞという時の音楽的表現には物足りないものがあります。以前、このブログでもTuna Knobsという吸盤付きのノブを紹介したことがありましたが、インターラクションデザイナーFlorian Bornのアイデアはもっと大胆でクール。

アルミ製のフレームと3種類(ノブ・スライダー・スイッチ)のコントローラモジュールでiPad を覆うことによって、iPadをフィジカルインターフェイスに変えてしまうModulares Interface B.A。タッチスクリーンに「触れる」感覚を与えることがコンセプトとして作られたことが強調されています。

確かに、これならiPadを大胆にコントロールできそう。でもここまでしてiPadを使う意味があるのだろうか、、と、ぼそり。

 

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製品化についての情報はいまのところないようです。

 

Modulares Interface B.A

via Synthetopia

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最近はやたらめったら「光」が多く使われたコントローラが多いのですが、その点、ドイツのメーカーFaderfoxのコントローラは言ってみるなら質実剛健。頑丈な作り、無駄な機能の少ないコントローラです。目的にあった機能だけを狭い机の上に置くことのできる小さなサイズも良いです。私自身6年前くらいに DJコントローラ(DJ2)を買ったのですが、それ以来のファンです。そんなFaderfoxのミクロモジュールコントローラシリーズの第4世代となるSC4PC4の出荷が開始され始めました。

 

SC4

 SC4 は8つのプッシュ式エンコーダーノブが備わったMIDIコントローラ、ノブの淵にはLEDライトが備わり、設定値を確認することができます。30までのユーザープリセットを本体に保存することが可能になっているほか、sysexダンプを使ったデータバックアップが可能になっています。

Ableton Live 用のスクリプトも用意されており、難しいセッティングなしに接続、すぐに使用することができます。SC4を2台使い、16トラック分のコントロールをすることも可能です。

面白いのは、8トラックのモノフォニックシーケンサーが備わっているとところで、MIDIノート・オクターブ・リピート・MIDI CC・アクセント・レングス・スキップなどの情報を入力しながらシーケンスパターンを操作していくことができます。公式サイトによると、このシーケンサーはローランドのM185 (System100M用のシーケンサーモジュール)に似ているだそうです。

SC4 はUSB接続・通常のMIDIケーブルでの接続に対応、またiPadとの接続(カメラコネクションキット要)も可能になっています。メインパワーのみでの動作も可能なので、コンピューターなしでも、ハードウェア機器(Elektronを使っている人は嬉しいはず!)と接続することもできます。

249 Euro

PC4

こちらの方は、24個のノブと2つのスイッチが付いたコントローラで、MIDI CC・ピッチベンド・プログラムチェンジなど、あらゆるMIDIパラメーターをアサインすることができるスタンダードなコントローラ。ユーザープリセットを本体に16種類保存することができるほか、sysexダンプを使ったデータバックアップが可能になっています。コンピューターソフトウェアで複雑なセッティングをしている際に起こりがちな、設定値が突然変わってしまうような状況に対応する「switchable snap function」という機能も搭載。

PC4 も同じく、USB接続・通常のMIDIケーブルでの接続に対応、またiPadとの接続(カメラコネクションキット要)も可能になっています。

音楽ソフトウェアだけでなく、ビデオソフトウェアの操作にも使えそうです。

199 Euro

詳しくは公式サイトよりどうぞ。

 

 

 

 

 


 

Native Instrumenst のTraktor Pro2 の専用コントローラ、同社のフラッグシップコントローラとなるKontrol S8 の詳細が発表されました。価格は1199 ドル/ユーロ(日本価格は?ユーロ圏の方が若干安いようです)、発売は10月31日からとなっています。

ミキシングのためだけではなく、Remix Deck ・エフェクターを操作・ブラウジング・様々なパラメーターを操作することができるオーディオインターフェイス内蔵のオールインワンのコントローラ。

これまでのフラッグシップコントローラS4 よりもおよそ20%大きなサイズの作りとなったS8。奥行き: 38.7 cm、高さ: 6,6 cm、幅: 58,5 cm、重さ、 5 kg かなりの大きさです。

S4 に装備されていたジョグホイールが省かれたことに関しては賛否両論があるようですが、S8 は「ターンテーブルを回す」伝統的なDJ スタイルとは一線を引き、それに代わるコントローラとしてタッチストリップを搭載しています。

 

  • 高解像度ディスプレイ ブラウジング、トラック・インフォメーション、Remix Deckのセル情報を表示、おそらくコンピューターを全く見ることなくてもTraktorを操作することが可能になっているのでしょう
  • パフォーマンスパッド 16種類のカラー表示が可能なパッド、Remix Setセルのトリガー、フリーズ・モードによるスライス・アップとリアレンジ、ループの微調整、またはHotcueを用いた即興の全てをモニターしながら操作可能
  • タッチセンシティブエンコーダー ノブをタッチするだけでディスプレイには適した情報が表示される、コンピューターのスクリーンを見なくて操作することができる
  • 4Ch ミキサー CDやターンテーブルを接続する4chインプット、マイク入力も可能、スタンドアローンミキサーとしても機能
  • ピッチベンド・タッチストリップ ピッチ・ベンディング、トラック・シーキング、ビニール・スクラッチ・エミュレーション可能
  • Freeze and Flux   これまでTraktor DJ(アプリ)のみの機能だったFreeze、Flux 機能に対応
  • オーディオインターフェイス   高出力を必要とされる環境に対応
  • MIDI IN OUT シンセサイザーやNI Maschineなどと接続するのもアリ
  • プラグ・アンド・プレイ・コントロール    マッピングやコントロール・アサインなどの難しい設定は不要

 

Loop Recorder のセクションやテンポフェーダーはこのKontrol S8 では省かれているようです。

 

Native Instruments

 

 

 

 


もう10年程前に発売されたBehringer(ベリンガー) のMIDIコントローラ BCR2000。32基のロータリーエンコーダーし、このエンコーダーの数の多さが他のコントローラにはない魅力の一つなのですが、とにもかくにも頑丈なマシンということでも有名、いまだ愛用者が多いコントローラです。

このBCR2000のオペレーションシステムを入れ替えることによって、MIDIステップシーケンサーZauquencerに変えてしまったの人がディベロッパーChristian Stöcklmeier。

ZauquencerはBCR2000を4トラックのステップシーケンサーとして使うことができるようになり、コンピューターなしでもMIDI音源を操作することができるようになるそうです。デモビデオを見た感じではかなり操作性が良さそうです。

Zauquencerの価格は$150/125 Euro、発売は10月中旬となっています。BCR2000の標準価格がおよそ15.000円、オークション価格ならおよそ5.000円。考え方次第ではかなり低価格で楽しめそうではありませんか?

世の中これだけアナログシンセ(アナログっぽいシンセ)ブームではあるのに、気軽に楽しめるステップシーケンサーがリリースされていないのはどうしてなのでしょう?コルグのVolca シリーズにしてもRolandのAira シリーズにしても、次に望むものはステップシーケンサーなんですけどね。

 

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2015年にはいよいよApple Watch がリリースされることとなり、この先ウェアラブルデバイスが音楽制作環境にどのような影響を持ってくるのか気になるところです。iPhoneやiPadが新しい音楽制作のプラットフォームとして大成功を納めたように、Apple Watch をターゲットとして見ている音楽ソフトウェアディベロッパーも少なくはないに違いないでしょう。

Thalmic Lab開発するBluetoothアームバンドコントローラ「MYO」もウェアラブル時代の先端を行くデバイスとして期待されているものの一つ。アームバンド型センサーを上腕二頭筋にはめ、筋肉の動きを捉えることで手や腕の動きを理解していくことができるものです。価格はおよそ150ドルですでにプリオーダーも開始、ディベロッパー向けキットも用意されています。

 

 

9月にロンドンで行なわれたMusic Tech Festではこの「MYO」をMIDIコントローラとして使いAbleton Liveのループやプラグインシンセを操作するというデモンストレーションが披露されています。

筋力を使った演奏は力強く聞こえる?これもウェアラブル音楽デバイスの持つ一つの可能性でもあるように感じます。

 

 

MYO

 

 

 

 


Native Instruments はTraktorのコントローラ最上位機種となるKontrol S8 のリリースが予定されているようです。詳細はまだ明らかにされてはいませんが、各チャンネルにはカラーディスプレイ・タッチストリップ・8×2のパッド・4×2のフェーダーが装備され、Remix Deck が大きくフォーカスされた作りとなっているようです。パッドのカラーは幾分渋めになってきたようです。

オフィシャル・ディザービデオでは大物DJ等によるKontrol S8 についてのファーストインプレッションが語られています。

 

Native Instruments

 

追記・Numarkからも間もなくカラーディスプレイ付きの大型コントローラNVが出るそうですね。 こちらはSerato 専用ですが、それにしてもDJコントローラバトルはさらに加熱しているようです。